こちらの記事ではめちゃコミックオリジナル『皇妃様の育児論~2度目は失敗いたしません!~』(Anne/Steak/Jaha)9話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
1度目の人生で、息子のレオンと心を許してくれていた皇太子アセンシオを死なせてしまった第二皇妃のエリサ。
息子のレオンに至っては、強く育てるためにあえて厳しく接し、生き残ってもらおうとしたけれど…
結局エリサに利用されていると思い違いをしたまま、レオンは絶望のまま自らその命を絶ってしまいます。
目の前で起きたその出来事に、エリサは絶叫しながら意識を失い、目を覚ますと、死んだはずの息子が幼い姿で目の前に。
2度目の人生は、息子も皇太子も守ってみせる!
エリサは、2度目の人生にリベンジを誓うのでした。
皇妃様の育児論~2度目は失敗いたしません!~【9話あらすじ】
エリサの「わがままを言ってほしい」という言葉に、皇太子も思わず笑みがこぼれます。
過去とは違う未来を目指すため、エリサは師匠とも自分の立場を強固にするため契約を交わします
が、突然師匠が吐血してしまい…?
皇妃様の育児論~2度目は失敗いたしません!~【9話のネタバレと感想】
皇太子は、エリサの言葉に戸惑いながらもどういうことかと尋ねます。
エリサは皇太子をまっすぐ見据えながら、
「皇太子殿下のワガママを気が済むまで聞いて差し上げるということです。あなたを叱る役目はプレミール侯爵に任せましょう」
その言葉に、感銘を受ける皇太子。
今まで普通の子供のようなワガママを言えない立場であったし、そんなワガママを聞いてくれる人もいませんでした。
「だけど…」
それでも、迷う皇太子にエリサは優しく言い聞かせます。
「今まで誰よりも努力されてきたのだから。少し気を抜いたところで、あなたは道を違えるような人ではありません」
その言葉に皇太子は頬を染めながら、自分の誕生日にもケーキを焼いてほしいと言います。そして、みんなで一緒に食べたいと。
そんなささやかな願いを聞いて、エリサは気づきます。
____こんなにも独りにしてしまっていたのか。
エリサは、それは当たり前であることを告げて、もっと願いを考えてほしいと言います。
これは約束____
そう告げながら、皇太子の頭をそっと撫でるエリサでした。
その夜、自室へと戻ったエリサは手首に痣ができているのに気づきます。
それは、侯爵に手首を掴まれたときにできた痣でした。
一度目の人生では、反乱軍を討伐する途中に鉱山が崩れて命を落とした侯爵の死については、さまざまな憶測がありました。
しかし、そこまで考えて眠ってしまったエリサ。
過去に体験した悪夢を見ますが、いまはレオンも皇太子も生きている。
そう思えば、この悪夢にも耐えていけると考えるエリサでした。
翌朝、師匠が訪ねてきたためエリサは出迎えます。
しかし、エリサが席に着いても素知らぬ顔で師匠は沈黙を続けました。
エリサは無言で席を立ち、その場を去ろうとしたところで、師匠が声をかけます。
「行っていいのか? 望みがあるんだろう」
その言葉にエリサは背を向けながら答えます。
「果たして望みがあるのは私だけでしょうか?」
その言葉に師匠は、崖っぷちにいるのはエリサなのだから、どちらが切実に助けを求めているのか分かるだろうと余裕の態度を見せます。
「それで先生はそんなに余裕なんですか?」
そんな余裕ぶった師匠に、エリサは冷ややかに言い放ちます。
なぜ自分のほうが有利だと考えるのか疑問だと言うエリサ。
エリサ達のいるアティエン帝国では、皇宮魔塔・東部魔塔・西部魔塔の三つの魔塔があり、師匠を選んだのは、師匠のいる西部魔塔が連絡が一番つけやすかったからという理由のみ。
皇帝や第一皇妃と繋がりのある他の魔塔とも、エリサが手にする8クラスに関係する魔法を餌にすれば取引も不可能ではないことを察した師匠は黙り込みます。
その様子をみていたエリサは、師匠が持っていた魔法数式のメモを取り上げると、書き加えて完璧な数式に仕上げます。
エリサには、魔法数式に関して特別な才能があったのです。
そして完璧な魔法数式に仕上げられたメモを手渡しながら、エリサは言います。
「皇宮で頼れる人のいない第二皇妃に手を貸す慈悲深い師匠の役目を演じてくださればいいのですよ」
弟子の時からそうだったように、数式の手柄はすべて師匠に渡す代わりに、レオンと皇太子の安全を守るよう取引をかわします。
___しかし次の瞬間、師匠の口からあふれた血が床を汚します。
とても気になるところで終わってしまいました。
師匠は果たして無事なのでしょうか?
それにしても、2度目の人生でのエリサがレオンと皇太子を想う気持ちは強いですね。
このまま良い方向にいけばいいのですが…
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