こちらの記事では『侯爵令嬢は手駒を演じる』(白雪しおん・橘千秋・蒼崎律)2話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
子どものころから演じることが大好きだったジュリアンナ。
大人になっても変わらずに、その特技を活かした密命を受けることに……。
前回の話では、エドワードからの召喚状を受け取ったジュリアンナは気が重いまま、王城に出かけることになります。
侯爵令嬢は手駒を演じる【2話あらすじ】
王子の部屋を訪れたジュリアンナ。
王子の幼少期の話を聞くことになります。
侯爵令嬢は手駒を演じる【2話のネタバレと感想】
逃げ出したい気持ちもありながら、王城にやってきたジュリアンナ。
さっそく王子の部屋に案内されます。
ジュリアンナは王子に対して完璧な礼をしました。
待っていたと言うエドワード王子、ソファに腰かけるように促します。
王室の方に召喚状をいただいたのは初めてで、緊張しているといるジュリアンナ。
これはもう役に入っていますね。
緊張しているわりには、挨拶は完璧でしたし。
エドワード王子とジュリアンナは大切な話があるからと、侍女たちを追い出します。
そのうち一人がジュリアンナに視線をやったのを、ジュリアンナは見逃しませんでした。
そして重要な話とは何なのか?とジュリアンナは切り出します。
エドワード王子はずばり、ジュリアンナは「リーア」だね、と言い出しました。
何のことかわからない振りをするジュリアンナ。
王子の手には、「何でも一回願いごとをきく券 リーア」と書かれた紙がありました。
これは王子が14歳のときにリーアという少女からもらったものだと言います。
ジュリアンナとリーアは似ているのでしょうか?
いいえ、容姿はまったく似た点はありません。
しかしエドワード王子は7年もの間、リーアを探し続けていました。
王都中の宿屋の娘はもちろん、容姿や髪の色、年齢が一致する娘など彼女と共通点がある女性には片っ端かた当たって探していました。
しかしリーアを見つけることはできませんでした。
なので、逆にリーアと共通点のない娘の中から探すことにしました。
会話の中などから必死にリーアへ続く糸口を探したエドワード王子、そして結果としてジュリアンナ以上にリーアと思われる令嬢はいなかったとのこと。
しかしジュリアンナはあくまで、自分はジュリアンナだと言い切ります。
どうしてそこまでしてエドワード王子はリーアを探しているのでしょうか?
実はエドワード王子はリーアに負けたことがあるのです。
幼いころのエドワード王子はとても優秀で、家庭教師の教えることも一週間で覚え、剣術をすればすぐに騎士レベル、才能に溢れる少年でした。
優しく穏やかな顔を見せつつ、裏では騙されたものをあざ笑うような可愛くない少年だったと言います。
日々の生活が退屈になった王子は、王宮を抜け出しました。
それが14歳のときの出来事です。
城下町を歩いているうちに、少女が近づいてきました。
少女はエドワード王子が貴族ということを見破ります。
少女はリーアと名乗り、宿屋の娘と言います。
そして王子を街に案内するのでした。
歳のちかい貴族が珍しかったから近づいてきた、ただの少女だとエドワード王子は思っていました。
いろいろなところを案内した後、お礼になにかごちそうするというエドワード王子。
行った先は酒場でした。
みんな賭けポーカーをしています。
何でもこの店でポーカーをするなら、何かを賭けるのがルールだとか。
何も賭けるものをもっていないエドワード王子は、買ったら負けた方が何でも言うことを聞く、というルールは?と提案しました。
そしてポーカーはエドワード王子の勝ち。
リーアは「何でも一回お願いごとをきく券」をエドワード王子に渡したのでした。
そして、そっと遊びの時間は終わりですよ、王子と告げます。
リーアは全てをわかっていたのでした。
そして雑踏の中に消えてしまいます。
リーアは最初から分かった上で、遊ぶ振りをしながら護衛がくるまで守っていたのでした。
そしてエドワード王子は、ジュリアンナが父に差し出したバースデーカードを取り出します。
筆跡鑑定によるとリーアの文字とジュリアンナの文字は完全に同じものだったとのこと。
エドワード王子は、もう淑女の演技を辞めるようにジュリアンナに迫ります。
観念したジュリアンナは自分がリーアであることを認めるのでした。
そしてエドワードの望みは、ジュリアンナが自分の手駒になることらしいのですが……。
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