こちらの記事では『公爵令嬢は手駒を演じる』(白雪しおん・橘千秋・蒼崎律)1話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
子どものころから演じることが大好きだったジュリアンナ。
大人になっても変わらずに、その特技を活かした密命を受けることに……。
公爵令嬢は手駒を演じる【1話あらすじ】
演じることが大好きな公爵令嬢・ジュリアンナは、普段はお淑やかな令嬢「ジュリアンナ・ルイス」を演じている。
そんな彼女の元に王子からの召喚状が届いて……。
公爵令嬢は手駒を演じる【1話のネタバレと感想】
子どものころ、ジュリアンナは弟のヴィンセントによく本の読み聞かせをしていました。
始めはただ読むだけでしたが、いつの間にか役に入り込み演じるようになります。
そして大人になったジュリアンナは、ローランズ王国の忠臣である「王家の三柱」のルイス家の令嬢として、パーティーに参加するようになります。
世間では、完璧な淑女なんて呼ばれていますが、実はそれは仮の姿だったのです。
さて、今夜の夜会は王国の第二王子であるエドワード王子の花嫁探しが目的だとか。
しかしジュリアンナには興味がありません。
彼女の本当の姿は年相応のリラックスした姿でした。
確かに完璧な淑女をずっと演じていたら疲れてしまいますし、ただの素になってしまいますもんね。
彼女は「ジュリアンナ・ルイス」という役を演じているだけに過ぎないのです。
子どものころの読み聞かせから、演じることにのめり込んでいったジュリアンナはヴィンセントが10歳になり、全寮制の士官学校に入ったのをきっかけに、外の世界で演じることにしました。
時には宿屋の娘、時には鍛冶職人の息子、侍女、曲芸師……いろいろな人物を演じていました。
始めこそ怒られましたが、今では街から得た情報が国と家にとって有益であると認められて、侯爵令嬢の立場を忘れないことを条件に黙認されるようになりました。
演じることが楽しくてたまらないジュリアンナなのでした。
翌日、王子は家臣のサイラスに怒られてしまいます。
なんでもエドワード王子はジュリアンナに召喚状を送ったのだとか……。
何でもジュリアンナこそがエドワード王子が探していた「リーア」という女らしいのです。
前回も呼び出しをしましたが、別人だったこともあり、いい加減に再会を諦めることをサイラスは進言します。
しかし、エドワード王子にとってリーアは、自分を唯一敗北させた女であり、絶対に見つけ出したいそうです。
そこに近衛団長のキールがやってきました。
エドワード王子がキールを呼んだらしいです。
キールが兄に聞き込んだ結果によると、ジュリアンナはお淑やかな完璧な淑女なのだとか。
彼女がリーアであるとは思えないとのこと。
そもそもリーアは紅茶色の瞳に焦げ茶色の瞳、歳は18歳のはず。
対してジュリアンナは淡い金髪、深紫色の瞳で年は17歳。
瞳の色は変えることができませんし……。
別人に違いないと言うサイラス。
しかしエドワード王子は類似点がないからこそ、ジュリアンナとリーアが同一人物だった場合、最高の手駒が手に入るとのこと。
エドワード王子はいったいなにをかんがえているのでしょうか?
さてジュリアンナのもとに王家からの召喚状が届きました。
ジュリアンナ個人宛ての召喚状です。
これは王室が強制的に人を呼び出せる強い力を持つもので、もし召喚に応じなければ反逆罪になることもあり得ます。
その力の大きさから国王の許可なしには発行することができないものです。
召喚状によると、「明日、大事な話があるので王城にくるように」と書かれていました。
正式な召喚状に侯爵令嬢が逆らうわけにはいきません。
気が重くなってしまいますが、ジュリアンナは明日、王城に行かなければなりません。
王子はいったいジュリアンナに何を聞くつもりなんでしょうか?
そしてジュリアンナを利用してなにをするつもりなんでしょうか……?
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