こちらの記事では漫画アクション『女性の死に方』(作画:あらいぴろよ 原作:西尾元(兵庫医科大学法医学講座主任教授))4話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
『女性の死に方』は、作品を監修している現役法医解剖医の西尾元(にしおはじめ)が、実際に見てきた女性たちを取り上げたお話です。
4話では、分娩中に亡くなってしまった女性が、赤ちゃんをお腹に残したまま、解剖のために運ばれてきて…?
女性の死に方【4話あらすじ】
妊婦の佐々木優衣(ささきゆい)は、妊婦であり、お腹の赤ちゃんを出産するため、いきんでいる最中にら何らかの原因からなくなりました。
そんなことから、家族の希望もあり、解剖が決まった佐々木。
そんな彼女の死亡原因は…?
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女性の死に方【4話のネタバレと感想】
『女性の死に方』4話の内容をネタバレしてしまうと….
・この世にまだ生まれていない赤ちゃんには、死体検案書がなくて…?
といった内容に。
ここからは詳しくネタバレを含む感想をご紹介していきます。
妊婦だけがなり得る病気の【羊水塞栓症】
お話はちょっと重たい展開です。
まずは、解剖医の西尾の元に、今日の解剖予定の女性である佐々木が到着します。
分娩が始まるまでは佐々木も、お腹の赤ちゃんの方も以上はなく、元気だった2人。
ですが分娩の最中に、佐々木は苦しんで亡くなってしまったというのです…。
これ、実際、自分に近い人に当てはめると、めちゃくちゃショックが大きいですよね!
無事に、赤ちゃんがあちこちで生まれる社会で、まさかこんなにあっさり亡くなってしまうだなんて、誰も想像しなかったはずで…それも、分娩途中ですよ!!
もう少しで赤ちゃんに会えるね!頑張って!なんて送り出された後に、もし亡くなっていたら…と考えると、すごく怖いなぁと思える展開です。
さて、お話ではそんな妊婦の佐々木が分娩途中に苦しんだ理由として、解剖から【羊水塞栓症】だと明かされます。
羊水塞栓症とは…妊婦にのみ起こる病気で、子宮の中にある、あかちゃんの浮かんでいる羊水の成分が、血管を通して、妊婦さんの体の中に入ってしまうことで起きるもので。
そもそも、羊水には生まれてくる前の赤ちゃんの産毛だったり、便などの不純物も混じっていて、今回、それが佐々木の血管に詰まってしまったことで、彼女は突然亡くなってしまったというのです。
作中で、解剖医の西尾の助手の女の子が、「そんなのどうしようもないじゃないですか…」なんで泣いちゃうのですが、本当にそうだと感じました。
本当にたまたまタイミング悪く、羊水からの不純物が血管に詰まってしまって、呼吸困難や心停止を引き起こしてしまい、亡くなってしまった佐々木。
「だから、これだけ医療が発達した今の世の中でも、命を産むって大変なことなんだよ」
そんな、西尾の言葉が、すごく重く感じた今回のお話でした。
この世にまだ生まれていない赤ちゃんには、死体検案書がなくて…?
お話はもう少し暗いお話となりますが、実は今回亡くなった佐々木のお腹には、まだ赤ちゃんがいました。
解剖と共に、西尾が取り出した赤ちゃん。
母親である佐々木が息を引き取った段階で一緒に、お腹の赤ちゃんも亡くなってしまったのです。
ただ!!ここで今回、テーマになってくるのが、解剖の結果を記す【死体検案書】は佐々木の分しか発行されないのです。
普通、2人の人の解剖を行ったのなら、2枚の書類ができますが、今回は赤ちゃんはまだお腹の中で、『生まれてきていない』という判定になることから、母親の佐々木の分しか書類はないんですよね。
ここもう、すごくズーンと重たく感じるお話でした。
もし、一度お腹の外に出ていれば、1人の人間として扱われていたはずの赤ちゃん。
本当に悲しい事件だなぁと感じました。
ちなみに、【羊水塞栓症】と調べてみると、本当に多くの人が悩んでいるようで、気になる方は是非調べてみてください。
発症に関しては稀だと作中には描かれているものの、絶対自分には降りかからないと言えるものじゃないのが怖いところですよね!
今回は、妊娠に関してのトラブルのお話でした。
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