こちらの記事では漫画アクション『女性の死に方』(作画:あらいぴろよ 原作:西尾元(兵庫医科大学法医学講座主任教授))10話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
『女性の死に方』は、作品を監修している現役法医解剖医の西尾元(にしおはじめ)が、実際に見てきた女性たちを取り上げたお話です。
10話では、家族とともに暮らしながらも、亡くなっていることに気付かれなかった引きこもり女性のお話で…?
女性の死に方【10話あらすじ】
30代の山下佐江(やましたさえ)は引きこもりがちとなり、そうして部屋で1人で亡くなってしまいます。
そんな山下の死亡に気づいたのは、同居している高齢の父親でした。
ただ、山下が見つかったのは、父親が腐敗臭に気づいた、死亡から1週間が経った頃で…?
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女性の死に方【10話のネタバレと感想】
『女性の死に方』10話の内容をネタバレしてしまうと….
・【孤独】と【孤独死】の違いは…?
といった内容に。
ここからは詳しくネタバレを含む感想をご紹介していきます。
引きこもってしまい、家族とも社会とも繋がりがなかった山下
前回に引き続き、今回も亡くなって1週間が経ってしまい、腐敗した人物の描写がありますので、苦手な方は注意してくださいね!!!!!
さて、前回のお話でも、自宅で亡くなった女性について取り上げていましたが、今回も同じく、自宅で亡くなってしまい、1週間以上、見つけられることがなかった山下。
そんな彼女ですが、元々、精神疾患を持っていたことから引きこもりがちで、同居している父親の方も、娘の姿を1週間ほど姿を見ないことも普通なので、今回、発見が遅れました。
気付いたのが腐敗臭がしたから…なんてところも、凄く重たい内容ですし、特に、ウジに食べられている体の描写には、凄く背筋が凍ってしまうほど、怖いなぁと思える内容です。
1週間、夏場の部屋に放置されたことで、死因すらわからなくなってしまった山下。
解剖医の西尾が、夏場であれば1ヶ月もすれば完全に食べ尽くされてしまう…なんて話していたのも、恐ろしいなぁと感じた内容です。
さて、そんな彼女の解剖を担当した西尾でしたが、助手の女性は今回も暗い顔をしています。
前回のお話とは違って、今回、同居していた父親は高齢ではあるものの、判断力は正常で、なのに1週間も見つからなかった山下。
腐敗臭がしないと、亡くなったことに気づかないなんて…と、助手の女性は落ち込んだ様子です。
でもこれ、父親の方も見つけた時のショックは大きそうですよね?
山下の運ばれてきた姿を見る限り、絶対部屋も大変なことになってそうで、発見した父親の心の傷の方も大きいだろうなぁと感じました…。
【孤独】と【孤独死】の違いは…?
今回のケースで、監察医の西尾が挙げていたのは、【孤独と孤独死は違う】なんてところでした。
これに関しては、前回の記事で少し語ってしまったのですが、今回、山下が亡くなったのは【孤独】に分類されます。
死んでしまっても繋がりが薄いこともあって、誰からも気づかれずに、時間が経ってしまった山下。
そんな中で西尾は、秋元(あきもと)という60代の女性について話を始めました。
亡くなってから西尾の元にやってきた秋元に関しては、死後間も無く発見されており、旦那さんが亡くなり、一人暮らしをしながらもパートをしたり、趣味でフラワーアレンジメントの教室に通ったりしていた秋元。
ですが、そんな秋元は、友人の1人に合鍵を渡しており、何かおかしな様子があれば駆けつけてもらう様にしていました。
そうして実際、いつもの集まりに顔を合わせないことを心配に思った友人が探しに来てくれて、亡くなった後でしたが、早い段階で発見された秋元。
西尾曰く、【孤独死】はしてしまったものの、【孤独】ではない、秋元の例でした。
自分ももし、1人になってしまうことがあったら、そんな風に早く誰かに気づいてもらう工夫がしたいですね!
そうしてラストは、全話を通してお話のまとめが語られています。
『人の死は免れることはないけれども、悲しい死に方を避ける手段を知っておくことで、不幸を避けることができる。だからどうか、不幸を避けて最期を迎えるまで、今を幸せに生きてほしい』
そんな、西尾のセリフにはドキドキしました。
監察医が語るとやっぱり迫力がありますね!
お話は10話で一旦配信が止まっていますが、完結の表記はないので、もしかしたら続編があるのかもしれません。
刺激が強いものの、色々と勉強になる展開でした!
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