こちらの記事では『灰被り姫は結婚した、なお王子は』(壱崎煉)1話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
名家に生まれながらも、使用人のような扱いを受けてきた八重。
ある日、大きな工場主の頼久に出会ったことで運命が一変します。
八重の家に遊びに来た頼久は……
灰被り姫は結婚した、なお王子は【1話あらすじ】
名家の生まれながら、妾(めかけ)の子という理由で使用人同然の扱いを受ける八重。
しかし偶然、頼久に出会い……。
灰被り姫は結婚した、なお王子は【1話のネタバレと感想】
名家の妾腹に生まれた美しい八重は、その美しさをやっかまれ、実の姉から使用人のような扱いを受けていました。
家に引き取られた10年、母の最期お言葉は「どんなに辛いことがあっても笑っていて」でした。
母が亡くなると迎えに来た父、新しい家族ができると喜んでいた八重でしたが、実際には妾の子なんて歓迎されるわけもなく、使用人同然として振舞っているのです。
ある日、お使いにでた八重でしたが、生憎帰りに通り雨にあってしまいます。
軒先で雨をやり過ごす八重でしたが、隣に身なりの良い男性がたっているのを目にします。
それはとてもきれいな男性でした。
もう濡れて帰ろうかと思ったところ、男性の友人が迎えに来たようです。
彼は八重にも目をとめて送って行ってくれるそう。
もう少しこの男性の顔を見ていたいと思った八重は馬車に乗りこむのでした。
馬車の彼は八重を「日野家の幽霊女」呼ばわりします。
年頃になっても公の場に顔を出していませんでしたからね。
実際に合うと普通の子で拍子抜けしたそうです。
男性、頼久は顔に何て興味ないとつれない態度。
無事に送ってもらった八重は丁寧に礼を述べるのでした。
馬車の彼は八重を磨いたら光りそうと気に入ったようです。
そして頼久にも意見を求めるのでした。
ある日、八重はお菓子を買いにおつかいにでます。
すると先日の美しい男性、頼久がいたのでした。
これには八重も驚きます。
気まずい空気が流れるところ、八重の品が出来上がり、頼久はその場を立ち去ったようです。
お菓子屋さんの女将は頼久について知っているのか尋ねます。
港区の大きな工場主らしく、このあたりの店にも息がかかっているようです。
もう会うことはないと思っていましたが、姉と出かけたときにも偶然出会い、挨拶をします。
姉からは頼久のことを知っているのか尋ねられ、姉はうちの者が迷惑をかけたと言って、頼久に近づきます。
よかったらうちで歓待したいという申し出に、頼久は頷きます。
てっきり断るかと思ったのですが……。
八重の家である日野家へやってきた頼久。
侍女なのに、使用人のまねごとをしているのかと問い詰めます。
どうやら姉と母がうるさくて、逃げてきたようです。
姉との縁談を持ち掛けているらしく……これって明らかに玉の輿狙いですね。
八重には婚約者がいないのか、頼久は尋ねます。
なぜそんなことを聞くのかと尋ねる八重に、いなければいいと言って頼久は立ち去りました。
そこに姉が通りかかります。
頼久に取り入ろうと思い込んだようで、八重に折檻を加えます。
八重は助けを求めますが、誰も八重のことを助けてくれないのでした。
そしてしばらく蔵で暮らすようにと閉じ込められます。
なんでここまで酷いことを……。
使用人として扱われるのは、家族ではない証、
でもここにいれば、飢えることもないし、布団で寝れる。
花街に売られることだってない。
でも生きていても死んでも同じ。
むなしい……そんな思いが八重の胸を去来します。
蔵の鍵を開けてくれたのはなんと頼久でした。
父の許しも得たとのこと。
そして唐突に八重にプロポーズします。
八重の存在は頼久にとって必要なものらしいのですが……なにか秘密がありそうです。
彼はいったいどんな秘密を抱えているのでしょうか?
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