こちらの記事では『かげおくり~偽りの母親』(カルビ佐藤)2話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
結婚して3年、まだ子どもを授からない千姫(ちひろ)
早く子どもが欲しいという強い思いが募るばかりに……。
前回のお話では千姫は意を決して病院に検査へと行きます。
夫に検査結果を一緒に聞きに行ってほしいと頼むも、断られてしまうのでした。
かげおくり~偽りの母親【2話あらすじ】
検査の結果、「早期卵巣不全」であることが判明した千姫。
このままでは自分で出産することは難しいと医師に告げられてしまいました。
絶望した千姫のとった行動は……。
かげおくり~偽りの母親【2話のネタバレと感想】
友人のSNSを見ると育児に奮闘していたり、幸せな妊婦生活を送っています。
羨ましく思う千姫でしたが、自分も大丈夫と言い聞かせるのでした。
きっと自分もおなじようにSNSに投稿できると信じて……。
そして友人の投稿に、いいねマークを送るのでした。
そして病院の検査結果がでました。
なんと千姫は「早期卵巣不全」という症状がありました。
それは卵巣の機能が低下していて、若くして無月経の状態のことを指すとのこと。
排卵が行われていないので、妊娠はとても難しいとのことでした。
結果を聞いて呆然とする千姫。
何も考えることができません。
ぼんやりと道を歩き、暗い表情で帰ります。
公園にいるお母さんと楽しく遊ぶ、小さい子どもたちが気になって仕方ない様子です。
その時、バスの運転手に乗るかどうか声を掛けられました。
バスに乗った千姫は行く当てもなく、終点まで行ってしまいました。
ぼんやりと街の中を歩くと、そこには神社がありあした。
吸い込まれるように神社への階段をのぼる千姫。
そして三人の子どもを連れた家族がやってきます。
子どもたちもここで七五三をした、昔から付き合いのある神社のようです。
三人の子どものうち一人はまだ赤ちゃんで、お母さんは赤ちゃんの腕に赤いあざがあるのが気になっている様子です。
しかし祖母曰く、お母さんが子供のころにもあったとのことで、自然に消えるものらしいです。
お母さんに体質が似てしまったのですね。
この家族は赤ちゃんが無事に生まれてきたお礼参りにやってきたようでした。
きっと生まれる前にもお参りにきたのでしょう。
赤ちゃんの名前は陽人というようです。
幸せそうな笑顔で赤ちゃんを抱くお母さんとそれを見つめる子どもたち。
お母さんは本当に幸せそうな顔をしています。
その様子を千姫は影からそっと見つめています。
千姫の目にはどんなに羨ましく映っていたでしょうか。
本当はいつか自分もこんな日を迎えるはずだったのに……。
でも千姫には残念ながらそんな日が訪れることはないのでしょう。
瞬きもせずに幸せそうな家族を見つめています。
その時でした。
走り回っていた上の子どもが転んで、両親の視線は一瞬赤ちゃんから離れました。
水道を借りて泥を落とそうとベビーカーの周りには誰もいなくなります。
ベビーカーには赤ちゃんがひとりで乗せられたまま放置されています。
そしてそのベビーカーに乗せらせた赤ちゃんを上からじっと見つめる千姫……。
千姫の頭にはある考えがよぎり、それを行動に移してしまいました。
家族が戻って来た時には、赤ちゃんの姿はベビーカーにはありませんでした。
お母さんの表情が一変します。
我が子が突然いなくなったら当然ですよね。
そして千姫は赤ちゃんを抱いて神社の階段を下りていきました。
赤ちゃんは泣きもせず、眠りもせずに千姫に抱かれています。
まさか千姫はこのまま赤ちゃんを連れ去ってしまうのでしょうか?
ちょっと魔が差しただけですぐに赤ちゃんを家族の所に返すのでしょうか?
このまま大きな事件にならなければ、いいのですが……。
千姫はこの赤ちゃんをどうするつもりなのでしょうか?
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