こちらの記事では『身に覚えのない理由で婚約破棄されましたけれど、仮面の下が醜いだなんて、一体誰が言ったのかしら?』(小嶋ねねこ)3話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
家族の元でしか仮面を外せない少女・カティア。
突然王子から言いがかりのような婚約破棄を言い渡され……。
前回のお話では、成人式の夜会で王子からのダンスを断ったカティア。
美しい姿を貴族の前に表し、優雅におにい様と一曲だけ踊ってさっていたのでした。
身に覚えのない理由で婚約破棄されましたけれど、仮面の下が醜いだなんて、一体誰が言ったのかしら?【3話あらすじ】
話は子供時代にさかのぼります。
帝国の生家で多くの従兄弟やはとこに囲まれて暮らしていたカティアでしたが……。
身に覚えのない理由で婚約破棄されましたけれど、仮面の下が醜いだなんて、一体誰が言ったのかしら?【3話のネタバレと感想】
今回、物語はカティアとおにい様の子ども時代へと戻ります
今は王国に住んでいる二人ですが、生家は隣の大帝国にあり、由緒正しい家柄の出身です。
カティアの両親は忙しく、あまり彼女には構ってくれませんでしたが、カティアは寂しくありませんでした。
大祖父様は子だくさんだったので、歳の近い従兄弟やはとこに囲まれて育ちます。
なかなか女性が生まれにくい家系のようで、一族の血をひく女性はカティアだけでした。
それもあり大祖父様はとてもカティアのことを可愛がってくれました。
そんな家族の中にもちろん、おにい様も含まれています。
しかしちょっとした事件があり、おにい様は王国で暮らすことになります。
それに納得しなかったカティアは、おにい様についていきました。
まだカティアが12歳のことのことです。
王国の学校入学は14歳からなので、16歳のおにい様は学校へ通いましたが、カティアは自宅で妃教育を受けていました。
というのも、この王国に来た途端に王子がカティアを気に入り、妃に迎えると言ったためです。
カティアは貴族の娘でしたので、家のための結婚には迷いはありませんでしたが……王子の考えのなさには呆れていました。
さて一族の風習として、14歳までは魔除け仮面をつける、というものがありました。
おにい様は顔の一部だけを隠すものでしたが、カティアに与えられたのは顔の全てを隠すもの。
そして王家から出された家族以外の前で仮面をとることを禁じる、成人するまで国外にでることを禁じるという要求のせいで、カティアは仮面をつけたまま過ごすことになります。
この要求が出されたとき、おにい様はカティア側からも婚約破棄できる条件をつけます。
それは王子がカティアを非難した場合、王子のせいでカティアに害が及んだときです。
それが今回の婚約破棄のときに役に立ったわけですね。
カティアと王子はたまにお茶会などで顔を合わせましたが、カティアの心が王子に惹かれることはありませんでした。
あんなに素敵なおにい様が近くにいるんですものね。
王子もカティアをよくは思っていないのに、なぜか婚約破棄を切り出しませんでした。
しかしアメリの登場で暴走した王子は、婚約を破棄しました。
カティアへの容疑など調べればすぐにわかることなのに、真実の愛(笑)の前に調査をしなかったのです。
そもそもカティアは王子と結婚したくありませんでしたし、おにい様も「彼」との約束のため、カティアを王家に嫁がせるつもりはありませんでした。
カティアの両親も娘には早く戻って来てほしいようですが、カティアはおにい様が一緒じゃなければ嫌なようです。
「彼」からの手紙に、晴れてカティアの婚約破棄を勝ち取ったので、帰国許可も降りたようです。
「彼」もカティアに早く戻ってきてほしいようですが……そもそも「彼」とは誰でしょう?
「彼」が頑張ればおにい様も帝国に一緒に帰れるようですが……。
ひとりカティアは美しさの本質について考えます。
カティアは美しい、これは事実です。
アメリも可愛らしいですが、侮蔑の感情を含んだ表情は醜悪なものでした。
人の中身と見た目の美しさは関係ないのですね。
目に見えるものにばかり見ては美醜は判断できません。
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