こちらの記事では『夫と少し、離れたい。』(小池 菓しおり)3話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
結婚して4年、念願の赤ちゃんである美桜奈が誕生した都と秀明の夫婦。
秀明は家族3人で頑張っていこうと言いますが、実際には出すのは口だけ。
前回の話では、わが家を息苦しく感じた都が、珍しく秀明は遅くなると言う日に開放感からか料理を火にかけたまま眠ってしまい……!!
夫と少し、離れたい。【3話あらすじ】
小火をきっかけにケンカをしてしまった都と秀明。
都は美桜奈をつれて、実家に帰ってしまい……。
夫と少し、離れたい。【3話のネタバレと感想】
不意に都が目を覚ましたときには鍋は沸き立ち、煙が出ていました。
幸い、ぼやにもなら駆け付けた消防隊員に頭を下げる都。
もしこのまま目が覚めなかったらと思うとあわや大惨事……ぞっとしますよね。
そんな中、騒ぎを聞きつけて慌てて秀明が帰宅してきました。
料理をしたまま眠るなんて、母親として失格だと都のことをなじります。
確かに料理中に眠ってしまった都にも非はあるのですが、秀明は美桜奈の世話を全部都に押し付けて遊びに行っていました。
これじゃなんか納得できませんよね。
都には自分の為にちょっと外出することや、息抜きの為に遊びにいくこともできないのに……これでは不公平です。
都は、秀明はいつも口だけだしてくるだけで美桜奈のことなんて何にも知らない、確かに自分のせいでたくさんの人に迷惑をかけてしまったことは反省しているけど、抱っこもおむつ替えもしないで、口だけだして、文句しか言わない、そんな秀明だって親になれてない。
都に母親失格なんて言う資格ないと、反論します。
なにも言わない秀明。
都の言ったことが最も過ぎて、反論できなかったのでしょうか?
二人は好きで愛し合って結婚したはずなのにどうしてこんなことになってしまったのでしょうか。
都はもう秀明なんか知らないと実家へ帰ってしまいます。
実家で夕食を食べる都は、まずは美桜奈に食べさせてから自分の食事をとろうとします。
そんな都の様子を見て、都の母はもっと頼るようにアドバイスをします。
美桜奈のことは見ているから、自分のご飯を食べるように促してくれたのでした。
都はひとりで自分の部屋へと引きこもります。
美桜奈が生まれてからというもの、ずっと美桜奈と一緒だったのでひとりきりで過ごす時間なんて本当に久しぶりのものでした。
そこに秀明からのメッセージが何件も届きます。
都はなかなか返信する気にもなりません。
都も逆ギレしたこと自体は悪いとは思っているのです。
でも伝えたのは心の底に秘め続けていた本音でした。
気分転換に映画でも見ようとしますが、そこに映るのは幸せそうな家族の姿。
現実はもっと生々しくて、そんなにきれいなだけのものじゃありません。
それでもやっぱり都には秀明が必要なのです。
都は美桜奈の様子を見に行きます。
すると都の母が噛んだみかんを美桜奈に与えているところでした。
慌てて都は都の母の手を制止します。
昔はよく行われていたことでしたが、今の育児では子供に大人の虫歯菌が移るので、大人から口移しや、大人の噛んだものを食べさせるのはいけないことなのです。
都の母は最近は育児の方法も変わったんだなと納得してくれました。
そしてこんな風にやり方が変わっているなんて知らなかったと言う母の姿を見て、都は秀明も今の自分と一緒だったのかもしれないと思うのでした。
もし都が素直に秀明の言葉を聞いていたら、夫婦関係はここまでこじれずに済んだでしょうか?
都にとっても、秀明にとっても初めての子育て。
秀明はいっぱい勉強して、美桜奈のためにいろいろと教えてくれたのに、都が聞く耳を貸さずに、自分と同じようにしてくれないと思い込んでいたのでしょうか?
都は明日、秀明のところに帰ることにしました。
秀明に謝ることにきめたようです。
そんな中、玄関のチャイムが鳴りました。
そこにいたのは秀明でした。
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