こちらの記事では『かつてそれは愛だった』(水無月ソラ・いちふみ子)17話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
幼い頃から欲しいものは全て妹の真理亜に奪われてきた加奈子。
真理亜はついに加奈子の夫である辰雄にまで手を出してきて……。
苦悩する加奈子を中心に人間模様を描いた物語です。
前回までのお話は
この問題を自分ひとりで解決することを決意した加奈子。
辰雄が会社から出てくるのを待ち伏せして、後をつけることにしたんですが……
かつてそれは愛だった【17話あらすじ】
加奈子は辰雄の会社の近くのカフェで辰雄を待ち伏せすることにしました。
いつも微妙に生活サイクルの重ならない二人でしたが、辰雄は定時に会社をでるときは必ず加奈子に連絡をしてくれていました。
しかし辰雄は定時に会社をでたにも関わらず、加奈子への連絡はなくて……
かつてそれは愛だった【17話のネタバレと感想】
加奈子の仕事はいつも定時で終わることが多いので、辰雄の会社の近くのカフェで辰雄が会社から出てくるのを待つことにしました。
それにしても、カフェ内はどこかキラキラした雰囲気が漂っており、仕事のできそうなビジネスマンでいっぱいです。
ただでさえ緊張している加奈子は落ち着くことができません。
ここまで勢いだけで来たのはいいものの。今さらになって緊張してきたようです。
そろそろ辰雄の仕事の定時が近づいてきました。
辰雄はシステムエンジニアの仕事をしています。
スマホのゲームアプリやウェブサービスを開発する仕事をしていて、加奈子の働いている古い体質の残る企業とはずいぶん雰囲気の異なる会社に勤めています。
お互いの勤務時間も違うので、生活サイクルもちょっとずつ、ずれています。
辰雄は残業も多く、二人で一緒に夕食を食べれる日は貴重です。
加奈子が先に夕食を済ませる日も少なくありません。
辰雄は多忙な日々を送っていました。
なので、定時に帰れる日は連絡があります。
もう定時なのに連絡がないということは、残業かどこかに寄ってくることに間違いありません。
加奈子が覗き見た辰雄と真理亜のメッセージのやり取りには、週末の予定は今度会ったときに決めようと辰雄は返していました。
今日は木曜日。
会って予定を決めるのなら、今日が明日しか日がありません。
待ち伏せをしながらも加奈子の胸中は複雑です。
真実を確かめたい気持ちはもちろんあるのですが、辰雄に会うことも怖いと思う一面もありました。
しかし加奈子の想いを裏切るように目の前を辰雄が横切っていきました。
慌ててコーヒーを片付ける加奈子。こんなに早く退社するなんて予想外だったようです。
しかもなんとなく早足で駅へと向かっています。
定時に会社を出れるなら加奈子に必ず連絡があるはずなので、定時に仕事が終わったのにも関わらず連絡がないなんて、間違いなくこれからどこかへ行くのでしょう。
加奈子も後をついていきます。
幸い、加奈子は辰雄に見えていないので尾行にはぴったりでした。
辰雄が乗った電車は家に向かう電車とは別方向でした。
いったい辰雄がどこへ向かおうとしているのでしょうか?
おそらくは……真理亜の家へと向かおうとしているのでしょう。
辰雄はしばらく電車に乗っているようです。
しかし加奈子は罪悪感からか電車を降りてしまいました。
このまま辰雄についていけば真実がわかるのでしょう。
でも加奈子はその真実を知ってどうするのでしょうか?
もしかしたら知らない方が幸せな真実かもしれません。
加奈子は、傷付くことがわかりきっているような行動ができるほど強い人間ではないことは自覚しています。
どうしたらいいのか……脚をとめ、考え込んだ加奈子にある人物が声をかけます。
「こんなところでどうしたんですか?」と。
加奈子に声を掛けた人物はいったい誰なんでしょうか?
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