こちらの記事ではコミックほげっと『死者恋』(作画:二階堂彩、原作:朱川湊人)4話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
『使者恋』は高校生である野島久美子(のじまくみこ)が死者の絵を描き続ける鼎凛子(かなえりんこ)のインタビューをするところから始まります。
凛子が死者の絵を描くきっかけとなったのは、朔田公彦(さくたきみひこ)という既に自殺した画学生の本がきっかけで。
公彦に恋をした凛子でしたが、同じように公彦に異常な愛を向ける女がいて…?
死者恋【4話あらすじ】
凛子以上に、公彦のことを愛していた三ヶ崎しのぶ(みかざきしのぶ)は、公彦の兄と結婚しその子供を授かります。
凛子が絵の才能を発揮し、公彦の遺した言葉のように、死が美しいものだと感じている頃、少しずつ成長していくしのぶの息子である幸生(ゆきお)。
そんな中、しのぶから届いた写真の幸夫は整形されられ、公彦の顔にそっくりにされており、そうしてそんな写真の裏に不気味なカウントダウンがあって…?
死者恋【4話のネタバレと感想】
『死者恋』4話の内容をネタバレしてしまうと….
・幸生を、死んだ公彦に似せて整形までさせるしのぶの目的は…?
といった内容に。
ここからは詳しくネタバレを含む感想をご紹介していきます。
遺体の美しさに気付いた凛子
お話は、既に自殺してしまっているイケメン画学生に凛子としのぶがそれぞれ振り回されているお話です。
まずは凛子から、詳しく見ていきます。
しのぶが物凄く狂っているので、普通に見える凛子ですが、彼女もなかなかの拗らせ具合なんですよね。
公彦に憧れ絵を描くことを初めて、次第に思い通りの絵が描けるようになると、亡くなってしまっている公彦と会話できるような錯覚に陥っている凛子。
なにより、ある日、人気アイドルが飛び降り自殺したという週刊誌を読んで、載せられていた遺体の写真に凛子は魅入られてしまいます。
それ以来、遺体の写真ばかり模写を始めて、公彦の『美の始まりは死から』なんて言葉を理解しちゃうんですよね!
ここまで来ると、やっと1話の凛子がどうして遺体の写真ばかりを書いていたのかがはっきりしますよね!!
死を美しいと思うことが、公彦に近づける気がする。
そう考えて描いた遺体の写真が賞に選ばれ、異端ながらも腕のある画家だと認められた凛子。
ここまできて、なぜ遺体ばかり描くのかという伏線が1つ回収されてすっきりです!
ただ、この時期はまだ凛子が画家としても駆け出しの頃。
久美子のインタビューを受ける今までの間に、どんな事件があったり、しのぶとの付き合いがあったのか。
そうして、なんて今回だけインタビューを受けることになったのか?
そんなところは次回最終回で、全部明かされるかなと思います!!
ハラハラしながらも、凄く面白い展開です!!
幸生を、死んだ公彦に似せて整形までさせるしのぶの目的は…?
こちらはハラハラどころか、ヤバいとすら思えるしのぶ。
まずは、しのぶが公彦の兄と結婚したところから始まりますね。
お話は凛子目線なので、しのぶがどんな手を使ったかはわからないものの、公彦の兄と結婚することになったしのぶ。
ですが、しのぶからそんな自慢話を手紙で受ける凛子は、しのぶがそんな夫のことは一切気にせず、公彦とそんな公彦に似ていく子供の幸生ことばかり考えている様子に、嫌なものを感じます。
それも、まだ幸生が小さいうちに、酒に酔って海で溺れたというそんな夫。
こんなの絶対、しのぶが仕組んで殺しているようにしか感じません!!
子供だけ授かれば後は用無しのようにように殺される夫は、凛子の推測にはなりますが、ただしのぶが子供を引き取って離婚しただけだと夫が他の女と子供を作ってしまう可能性もあることから、公彦の全部を手に入れるためにもしのぶに殺されたのだろうと考えていて、なるほどなぁと感じました。
あぁもう、背筋がヒヤヒヤしてくる内容です!
さて、そんなしのぶの子どもの幸生ですが、生まれた頃は公彦にそっくりでしたが、成長するにつれ、しのぶに似て、太い眉と丸顔が印象的な子になっていきます。
公彦は線が細い儚いイケメンって感じなので、まるっきり反対なんですよね。
ですが、凛子の元に送られる写真はある日から、幸生の姿は公彦にそっくりになっていて、整形を受けさせたのだろうと考える凛子。
ちなみにですが、時代背景的には多分昭和ごろ。
この頃の整形って今より敷居が高いはずですし、料金だって相当なはずですよね。
なにより、子どもはそっちのけでただただ公彦に近づけるしのぶが怖すぎます!!
そうして、それ以上に怖いのが、毎回送られてくる幸生の写真の裏に描かれた20歳までのカウントダウン。
最初はそれが何かわからなかった凛子ですが、ある日、それが公彦の享年が20歳で、しのぶが幸生を完璧に公彦に近づけるためにも、同い年で同じように死なせるのだと気づいてヒヤッとするんですよね!
雪深い山中で睡眠薬を飲んで首を切って自殺したという公彦。
そんな彼と同じ跡を辿るなんで、もう今から次回のお話が怖すぎます!!
2人して公彦に惹かれて、それぞれ方向性は違うものの、死が最も公彦に近づけるものだと感じている凛子としのぶ。
次回が最終回。
幸生としのぶはそれぞれ一体、どうなってしまうのか。
もう怖いもの見たさで、次回が気になりすぎます!!
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