こちらの記事では『かつてそれは愛だった』(水無月ソラ・いちふみ子)8話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
幼い頃から欲しいものは全て妹の真理亜に奪われてきた加奈子。
真理亜はついに加奈子の夫である辰雄にまで手を出してきて……。
苦悩する加奈子を中心に人間模様を描いた物語です。
前回のお話では…
飲み会の後、お茶をする二人。
そこで加奈子は辰雄に友達になってほしいと言われます。
かつてそれは愛だった【8話あらすじ】
友達関係となった加奈子と辰雄。
二人は自然と気が合い、良き友人としての関係を築いていきます。
かつてそれは愛だった【8話のネタバレと感想】
辰雄から友達になって欲しいと言われた、加奈子。
特に断る理由もないし、辰雄に親近感を抱いていた加奈子はすぐにOKしました。
それからは辰雄と加奈子は友達として仲良く過ごしました。
二人は似た性格の持ち主だったのでしょうか、とても気が合ったのです。
物事に対する価値観や考え方がとてもよく似ていて、お互いおしゃべりなわけではないですが、会話も弾みました。
意思の疎通もスムーズに行うことができました。
こういう価値観が同じ友達ってとっても大切ですよね。
まぁ、この二人は時を経て夫婦になるわけですが……。
お互いの気持ちがわかるので、相手の嫌なこともわかってしまう二人。
ケンカをすることもほとんどありませんでした。
これはもう付き合っているといっていい状態ではないかなと外野は思うのですが……。
でも隠れたモテ男である辰雄、加奈子経由でラブレターをもらうこともしばしばありました。
やっぱり辰雄の女性が苦手なのは簡単に直るものではなく、心を開いているのは加奈子だけのようです。
辰雄はなんとなく他の人を寄せ付けない雰囲気があり、それがかえって加奈子と辰雄の仲の良さを強調することとなり、サークル内ではいつのまにかセットのような扱いをされるようになりました。
辰雄は度々告白されました。
その様子をいつもとなりで加奈子は見ていました。
いまの所、辰雄が他の女の子にアプローチされても何とも思っていないようです。
辰雄は目立つイケメンというわけではありませんが、切れ長の目と上品な顔立ちは、辰雄の持つ独特の空気感と合わさって、彼を魅力的にしていました。
それが一部の女子の心を掴んだわけです。
ある日、加奈子と辰雄は二人で飲みに行きます。
つい、モテ男は大変と口走ってしまう加奈子。
加奈子は辰雄がサークルの後輩から想いを寄せられているという話を聞いたのでした。
冷やかしではなく、純粋にそう思ったみたいです。
しかし女子に好意を寄せられるということは、辰雄にとってはストレスでしかありません。
ストレス発散のために、飲もうと加奈子が声をかけたのでした。
加奈子は辰雄が恋愛に関する話題が好きじゃないことが十分に知っています。
それでも自分では止めることのできない加奈子。
いったい加奈子はどうしたんでしょうか?
辰雄に告白をしたという、後輩の女の子のことは加奈子も知っていました。
サークルの後輩であり、飲み会で加奈子と辰雄が話しているときにじっと加奈子のことを見つめてきた女の子でした。
確かに想いを寄せる先輩に、親友と言っても過言ではない相手がいたら面白くないですよね。
その女の子の気持ちも、わからなくもないです。
加奈子は不意に思いました。
もし、あの女の子と辰雄が付き合うようになったら、彼女はきっと辰雄と自分が仲良くすることを許さないだろうと。
ああいうタイプの女の子には、男女間の友情なんて話、通用しそうにない予感がします。
と、言うことは辰雄に彼女ができたら、今の心地よい友人関係は崩れてしまう可能性があります。
それは嫌だと思った加奈子。
突然、自分の辰雄への気持ちを気が付いた瞬間でした。
加奈子はいつの間にか辰雄を友人としてではなく、ひとりの異性として好きになっていたのでした。
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