こちらの記事では『かつてそれは愛だった』(水無月ソラ・いちふみ子)3話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
幼い頃から欲しいものは全て妹の真理亜に奪われてきた加奈子。
真理亜はついに加奈子の夫である辰雄にまで手を出してきて……。
苦悩する加奈子を中心に人間模様を描いた物語です。
前回までのお話は…
初対面のときは真理亜に苦手意識を持っていた辰雄がなぜ妹と親しくなったのか疑問に思いますが、加奈子はこの不思議な現象の原因は真理亜だと確信するのでした。
かつてそれは愛だった【3話あらすじ】
子どもの頃、動物園に連れて行ってもらったときのことを回想する加奈子。
勉強を頑張ったご褒美に連れて行ってもらった動物園でしたが、着くなりワガママが始まって……
もう帰ろうと言う両親に加奈子は……!
かつてそれは愛だった【3話のネタバレと感想】
子どもの頃から、加奈子は真理亜といると自分はいらないと思うように感じることがありました。
加奈子に対して両親は厳しく接していましたが、妹の真理亜にはとても甘かったのです。
姉妹で扱いにこんなにも差をつけるなんで、ひどい両親ですよね……。
これは完全に推測ですが、加奈子と真理亜は本当の血のつながった姉妹なんでしょうか?
もしかしたら違うのかもしれないと思わざると得ない程の扱いの違いです。
無条件に甘やかさえる妹を見て、幼い加奈子は何を思ったんでしょうか?
そう思うだけで胸が締め付けれる思いです。
小学4年生の頃、家族で動物園に行ったことがありました。
加奈子はその頃、あるキャラクターにハマっていて、その元になった動物・カピバラさんを見たかったためです。
このワガママ…ワガママとも言えないお願いをを聞いてもらうために、いつも頑張っている勉強をもっと頑張り、やっと両親にも認めて貰えて、動物園に家族で行くことになったのです。
たぶん真理亜が動物園に行きたいと言えば、それだけで行くことができたでしょう。
でも加奈子の場合は勉強で結果を出したご褒美としてではないと、行くことができなかったのです。
待ちに待った動物園へと行く日。
しかし、真理亜は来たばかりにも関わらず、帰ると言い出しました。
どうやら動物の臭いがダメだったようです。
なんとか真理亜をあやそうとした両親、両親の目は二人とも真理亜に向いています。
加奈子が一生懸命に頑張ったから連れてきてもらえた、楽しみにしていた動物園なのに……。
ずっと真理亜は泣き続け、両親も帰ろうと言い出します。
もちろん加奈子は納得できません。
ここで初めてと言ってもいいくらい、珍しくワガママ……というほどではなく自分の意見を主張した加奈子。
せめてカピパラだけでも見たいと両親に訴えます。
そうですよね、そのために一生懸命に頑張ってきたんですもんね。
本当は他の動物も見て、みんなで楽しい思い出を作りたいはずなのに、ここでも我慢して譲歩してるのに……。
しかし母からはワガママ言わないでの一言しか返ってきませんでした。
加奈子にしてみれば、ワガママなのは真理亜の方、自分はワガママなんて言ってません。
カピバラさんに会うために、加奈子は一生懸命に努力してきたのですから……。
加奈子は絶対に帰らないと言い張ります。
しばらくして、ちょっと言い過ぎたかなと思った加奈子は、母に謝ろうと母の姿を探しますが、どこにも見当たりません。
いったい母は、両親と真理亜はどこに行ったのでしょうか?
まさか加奈子を置いて帰ったのでしょうか?
いや、いくらなんでも小学4年生の子を置いて帰るわけはないはず……。
加奈子の頭を冷やさせようとどこかへ隠れているんでしょうか?
それにしても、いつもは真面目な娘の滅多にない自己主張に対してやり過ぎに想います。
いったい両親はどこへと行ったのでしょうか……?
コメント