こちらの記事では『かつてそれは愛だった』(水無月ソラ・いちふみ子)4話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
幼い頃から欲しいものは全て妹の真理亜に奪われてきた加奈子。
真理亜はついに加奈子の夫である辰雄にまで手を出してきて……。
苦悩する加奈子を中心に人間模様を描いた物語です。
幼い頃、勉強を頑張ってご褒美に動物園に連れてきてもらった加奈子。
でも真理亜のワガママですぐに帰ることになり……
絶対に見たいと主張する加奈子に両親は……
かつてそれは愛だった【4話あらすじ】
両親のとった行動は本当に加奈子をその場に置いて車で立ち去ることでした。
捨てられたと絶望する加奈子、しばらくして父が迎えにきたが、もうワガママは言わないことを幼な心に誓うのであった。
かつてそれは愛だった【4話のネタバレと感想】
加奈子があたりを見渡すと、自分の家の車に家族が乗っていました。
そして車はそのまま発進したのです……!
いくらなんでも小学4年生の子どもを本当に置いていくなんて、ひどいし大人気ない!
これで万が一、加奈子が事故や事件に巻き込まれたらどうするつもりなんでしょうか?
加奈子は自分はもう捨てられたと思い込みます。
それはそうですよね、目の前で置いて行かれたんじゃそう思うのも当然と言えると思います。
それでも加奈子は気丈にも、こんなに人目の多いところで泣いていたら、捨てられっ子と思われると、人気のないところへと異動します。
加奈子が本当に健気過ぎて……目頭が熱くなってしまいます。
加奈子は人が来ない場所を探して泣いていました。
しばらくすると、父親が迎えにきて、捨てられていないことに安心して、また泣くのでした。
その間、母と真理亜はレストランでデザートを食べていたらしいです。
まだ幼い真理亜はともかく、母の無神経さに腹が立って仕方ありません。
父はもうワガママを言うなよと加奈子に言いました。
加奈子はワガママなんて言ってないのに……むしろワガママを言ったのは真理亜の方なのに。
どうしても納得できません。
しかし加奈子はもう諦めてしまったようです。
これからはワガママを言うのを止めようと誓うのでした。
加奈子はまた別の出来事も思い出します。
それは小学6年生のときでした。
その年頃って、そろそろオシャレにも目が向くお年頃ですよね。
当時はカラフルでポップな服が流行っていました。
特に加奈子の目を引いたのは時計でした。
地味なクラスメイトがビビットなカラーの時計をつけているのをみて、加奈子も欲しくなったのです。
加奈子はクリスマスプレゼントにその時計をおねだりしました。
しかしその時計は小学生向けのプレゼントにしては高価なもので、誕生日プレゼントは何もいらないとまで言って、買ってもらえることになりました。
当時の加奈子にとっては、かなり勇気を振り絞ってのおねだりだったと思います。
両親が願いを聞き届けてくれた瞬間、嬉しさのあまりに母に抱き着いてしまいました。
それ程にまで加奈子は嬉しかったんですね。
時計を買ってもらえることはもちろんですが、両親が自分のおねだりを聞き届けてくれたことも、とっても嬉しかったんだと思います。
そして待ちにまったクリスマス当日がやってきました。
加奈子に渡されたのはくまのぬいぐるみ。
加奈子がおねだりした時計は真理亜の手にありました。
時計を身につけた真理亜はとっても嬉しそうで、満面の笑みをうかべています。
これは加奈子へのプレゼントになるはずだったものです。
これはいったいどういうことなんでしょうか?
両親の渡し間違い?いいえ、そんなことがあるわけはありません。
なら、どうして……
あれほどにまで加奈子が欲しがっていた可愛い時計を真理亜が持っているのでしょうか?
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