こちらの記事ではコミックほげっと『消える』(時千広)3話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
『消える』は、あることをきっかけに家が怖くなって、帰れなくなる涼介(りょうすけ)のお話です。
一方、家では妻の奈津子(なつこ)が子供と共に生活しているものの…?
消える【3話あらすじ】
涼介が家に帰らなくなることを不審がる奈津子。
既に、奈津子は色々と精神的にも追い詰められている状態でした。
そんな中、部屋には奈津子の他に、幼い娘が1人いて。
お菓子をこぼしながら食べていた娘を見て、ゴミが入った袋を片手に近づく奈津子。
ゴミ袋の中から汚れた雑巾を出すと、汚れた床を拭いた後に、そのまま子供の顔をゴシゴシと拭き取ります。
それから、そんな雑巾をゴミ袋に捨て、袋の口を閉める奈津子。
しかし、何故かまた、新たなゴミ袋を手にした奈津子は…。
消える【3話のネタバレと感想】
もう表紙やタイトルである程度、暗い話かなと感じるかなと思うのですが、バッドエンド系のお話が苦手な方、産後間もない方は避けた方が良い作品です。
スリル満点な作品なので、ゾクゾクとしながら読める作品なのですが、人によっては多分いくつか地雷があります。
多分、2話まで読んだ方は、もう既に色々察しているとは思うのですが、この3話からもうヤバすぎです!!!
さてまずは、奈津子に関して。
前回のお話の中で、近所のおばさんにターゲットにされて、ご飯の話題や子供のことまで散々いびられていた奈津子。
もう3話では、すっかり精神的に崩壊しています。
なにより、ゴミ袋から出した雑巾で床を拭いてから娘の口を拭くなんてどころがもう…。
娘が嫌がりもせず、ただそれを受け入れている状況も悲しいです。
さて、そうして今回のお話の中で、なぜか末っ子の赤ちゃんが全く出てこないんですよね…。
もう不穏すぎます!!
奈津子と涼介の仲にヒビが入ったのは、そんな赤ちゃんが原因で、赤ちゃんをお風呂に入れていた涼介。
でも奈津子にとっては、少しでも洗い残しがあったり、汚いところがあるとまたあの近所のおばさんに嫌味を言われることから、涼介から赤ちゃんを奪い取り、強引にゴシゴシと赤ちゃんの体を擦ります。
そうして、そんなヒステリックな奈津子を見て、怖いと思ってしまったのが、涼介が家に帰らなくなる原因でした。
少し前に、近所のおばさんが距離が近くて嫌だと涼介に告げていた奈津子。
けれど涼介があまり気に留めず放っておいていたことから、奈津子は多分、追い詰められて精神的に崩れちゃった感じですよね…。
赤ちゃん、無事でいて…なんて思いながら読んでいたのですが、何故か奈津子の怪しい描写があって。
娘の顔を汚い雑巾で拭いた後、その雑巾をまたゴミ袋に入れて口を閉める奈津子。
ですが、その後、漫画では奈津子の影の描写だけが写ります。
そうして、たった今、ゴミ袋の口を閉めたはずなのに、またガサガサと新しいゴミ袋にゴミを入れているような様子で。
…影でしか分かりませんが、もう嫌な予感しかしません。
…娘の出番もここで終わるんです。
もうこのシーンは鳥肌が止まりませんでした!
色々と胸が痛い展開です。
それから、お話は奈津子と涼介のメッセージのやりとりへと移ります。
その日、涼介には奈津子からいくつもの不在着信がありました。
もう2週間は家に帰っておらず、不審がった奈津子は会社にも連絡したようなのです。
こうやって逃げ回る生活も終わりかもしれないと考えた涼介。
ですが、あの日のヒステリックな奈津子の姿が忘れられず、家に帰ろうとすると玄関で足がすくんでしまっていました。
奈津子の顔を見たら、またきっと彼女を怖いと思ってしまう。
そう考えた涼介が、帰宅するにあたって『家の電気は消しておいてください』と連絡をするのですが、一方で、そんな連絡を受けた奈津子はテンションが上がってしまいます。
電気を消してなんて…もしかして、えっちのお誘いかもしれない。
そんな風に考えた奈津子は、嬉しそうにシャワーを浴びるのです。
もうこの2人のすれ違い具合が怖すぎますし、何より次回が最終回ってことがやばすぎます!
一体、2人の関係はどうなってしまうのか?
子供たちは、生きているのか…?
もうタイトルからして、不穏な展開しか思いつきません。
次回の展開が怖いなぁと思いながらも、でも読んでみたいと思えるお話でした!!
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