こちらの記事では『ノスタルジヰをもう一度~大正結婚物語~』(ひるのつき子)4話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
本当は兄の和優と結婚するはずの千紗子が、親同士のノリで和優の弟・和次と結婚することになり、3人の恋愛模様を描いた物語です。
前回の話では、社交界デビューした千紗子と和次夫妻でしたが、些細なことからケンカになり、ひとりになった千紗子に和優が告白をするという展開…このあとどうなるのでしょうか。
ノスタルジヰをもう一度~大正結婚物語~【4話あらすじ】
和優に告白をされた千紗子は一人、庭を歩いて考え事をします。
その和次が探しにやってきて……
ノスタルジヰをもう一度~大正結婚物語~【4話のネタバレと感想】
・千紗子は和優と和次のすれ違いに気付く
和次は千紗子の異変に気づくが、何があったかは聞き出せず…
和優からの突然の告白を受け、千紗子は一人考え事をしながら庭を歩いていました。
そこに千紗子のことを探していた和次がやってきます。
千紗子はひとりになりたい様子、それが和次には拗ねているように見えました。
和次は和優となにを話していたかを尋ねます。
千紗子は思わず慌てて、大した話はしていないと言い切ります。
実際には「かなり大した話」なのですが……。
その動揺が和次にも伝わったようです。
壁に身体を押し付けられ、いわゆる壁ドンの状態で和次は千紗子を問い詰めます。
千紗子は好きな人との顔の近さに思わず赤面しますが、和次は表情が変わりません。
その様子を見て、千紗子は改めて自分の片思いだと思い知るのでした。
実際はそんなことないのに……、どうしてこの二人はこんなにもすれ違ってしまうのでしょうか?
千紗子は和次の方こそ言いたいことがあるんじゃないかと問い返します。
自分との結婚が嫌なのではないかとずっと思っていたのです。
それならはっきり言えばいいのに、と千紗子は思わずその場を逃げるように駆け出しました。
タイミング悪く、招待客のひとりに呼び止められ千紗子を追いかけることができない和次。
あ~、本当にもどかしい二人です!
和次も自己嫌悪に苛まれるのでした。
その様子を物陰から見ていた和優は静かに微笑みます。
作戦成功といったところでしょうか?
千紗子は和優と和次のすれ違いに気付く
千紗子は先に帰宅しようとします。
その時、車のドアが締めかかろうとした瞬間に和優が現れました。
そして気分転換することを提案します。
確かにこのまま帰っても、モヤモヤしそうですが……、和優はいったい何を考えているのでしょうか?
カフェで向かい合ってお茶をする二人。
和優は人妻に告白をするなんて、予想外の行動をする自分自身のことを意外か?と千紗子に問いかけます。
千紗子にとっては、和優はいつも正しいお兄ちゃんでした。
急にそんなことを聞かれてもわからないですよね。
今回の件も千紗子たちのためを思って言ってくれたはず、と思っているようです。
和優は自分が昔から打算的な性格だということを告げます。
幼いころから打算して行動してきたけど、最後に欲しいものを手にいれるのは弟である和次だったということを千紗子に告白しました。
自分の思いのままに生きて、時には揶揄されつつも、最後に笑うのはいつも和次。
父の人形のような存在でしかない自分を見て、あいつは笑っていると自虐的に和優は言います。
千紗子から見たら完璧なお兄ちゃんだったのに……。
ここで千紗子はある事実に気が付きます。
和優も和次もお互いを誤解したまま、二人とも劣等感を抱いているという事実に。
千紗子は、和優が思っていることを和次に伝えたことはあるかどうか、尋ねます。
もちろん、そんなことあるわけありませんよね。
何故と問いかける千紗子に、和優は兄弟同士で分かり合う必要がないからだときっぱり答えました。
それを聞いて千紗子は悲しい思いを胸に抱いたのでした。
千紗子は帰宅し、昔、三人で遊んだ庭を訪れます。
そして和優の告白を思い出すのでした。
一人考え込む千紗子。
一方の和次は走って千紗子を探し回っていたのでした。
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