こちらの記事ではコミックほげっと『消える』(時千広)4話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
『消える』は、あることをきっかけに家が怖くなって帰れなくなる、涼介(りょうすけ)のお話です。
2週間ぶりに家に帰宅することとなった涼介。
真っ暗な家の中へと足を踏み入れるのですが…?
消える【4話あらすじ】
家の前で息を整える涼介。
それから、ゆっくりと玄関へと向かいます。
扉を開け、真っ暗な家の中へと入った涼介は、そこで普通に妻である奈津子(なつこ)に話しかけられました。
「今までどこにいたの?」
「会社まで連絡したのよ!」
真っ暗な中で彼女の表情はわからないものの、次々と今まで家に帰らなかったことを、責められる涼介。
ですがそれをぐっと堪えて聞いていた涼介ですが、意を決して離婚したいと漏らすと、奈津子が口を閉ざします。
辺りには重苦しい空気が流れて、そんなことが堪えきれなくなった涼介は、逃げるように子供たちの顔を見ようと部屋を移動しました。
しかし、子供たちの寝室は…。
消える【4話のネタバレと感想】
前回にも注意書きを書いたのですが、バッドエンド系のお話を苦手としている方、産後間もない方は避けて方が良いかもしれません。
お話は、産後、ストレスをきっかけに奈津子が精神的に追い込まれてしまう描写がありますので、ご注意下さい。
消えたのは…?
さて、今回とうとう全部『消える』こととなります!!
もうお話は、読んでいてゾワゾワとすることが多かったです!
まずは、帰ってくると子供部屋がすっかり片付かれていて。
子供たちの姿を探す涼介。
…でも、家のどこにも子どもの姿はありませんでした。
うわぁと、つい声が出ました。
やっぱり最悪な展開になっていました。
赤ちゃんとまだ幼い娘を連れて引っ越してきてから、近所のおばさんの1人に目をつけられ、色々と嫌味を言われていた奈津子。
子育てや料理にも口を出されており、けれどそれを相談しても涼介は、あまり気にしてはくれませんでした。
そんなことから精神的に、大きく崩れてしまった奈津子。
子供たちのことは、○○したって直接的な描写はなくて、家のどこかにいるのか、それとも見知らぬ場所にいるのかは分かりませんが、でももう絶望的ですよね。
もう胸が痛くなる展開です。
さて、お話のラストは近所の女性たちの会話です。
「最近、あまり子供の姿も声も見なくなった」なんて、涼介の家の話題を話していました。
そして、それだけじゃないんです。
なんと、あの近所のおばさんに関しても、最近は姿を見ていないらしく。
…もう、ここら辺でなんとなく察しがつきますよね。
最後は奈津子の家のキッチンに、ゴミ袋が置かれている描写でお話が終わります。
ゴミ袋の中で目立っているのは、男物の革靴と数珠のブレスレットで。
男物の革靴は涼介、数珠は…近所のおばさんが以前身に付けていたものでした。
あぁ、もう怖い展開です!
キッチンにそんなゴミが置かれて、そうして、シンクには水が流しっぱなしで…。
これ見たことあるなぁと思ったら、1話の1番最初がこれと同じ状況でした!!
是非、お時間ある方は見てみてください。
『消える』の伏線回収が….!
1話のお話の方でも、ゴミ袋の中に革靴と数珠が入っているんです。
もうこれに気づくとぞわぞわっとしました。
子供の声がしない部屋。
そうして、ゴミ袋に旦那の革靴と隣人のおばさんのらしき数珠のブレスレット。
それから、そんなシンクでひたすら手を洗う女性の手の描写…。
そんな1話に繋がるなんて、考えてもみませんでした。
更に!!ふと気づいたのですが、表紙も同じこんな描写ですね!
カラーの表紙では、ゴミ袋内に赤い色が見えるのかもっと怖いところです。
これは誰かの血なのかな…。
子供たちはともかく、夫とおばさんに関しては多分、奈津子はストレスが相当溜まっていたはずですよね。
残忍なことをしているかもしれない…。
そう思うとこの表紙も色々と怖いですね!!
さて、お話は、そんなゴミ袋の描写で終わり、色々と物足りないような、これで丸く収まっているような、そんな展開で終わります。
もうゾワゾワする展開が多く、夏の夜に読むにはぴったりなお話でした!
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