こちらの記事ではコミックほげっと『葬礼の案内人』(作画:咲間はち子 原作:一那)3話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
『葬礼の案内人』は葬儀社に勤める清見(きよみ)が、死者の思い出が観える力を使って、死者と遺された人との思いを繋げるお話です。
ある日、突然自殺してしまった1人息子の詠心(えいしん)が亡くなった理由を知りたくて、父親の誠(まこと)は清見に死んだ詠心の記憶を見せてもらうことにして…?
葬礼の案内人【3話あらすじ】
ある日突然、自殺してしまった1人息子である詠心の記憶を、清見の力で観せてもらうことができた誠。
そこでは、詠心が同級生を虐めている様子を見ることになります。
机や教科書は酷い様子で荒らされ、殴られて金を出すしかない男子生徒と、その金を受け取る詠心。
そんな自分の知らなかった詠心の姿に、これ以上見ていられないと誠は目を背けます。
しかし、その直後、1人で悩む詠心の姿が映りました。
「本当はこんなことしたくないのに、辞められなくなっている」と悩む詠心。
実は、以前誠は、詠心に「虐めってどう感じる?」と聞かれたことがありました。
当時はあまり気にしていなかった誠ですが、それがいじめを辞められないでいる詠心のSOSだったことに気付いて…。
葬礼の案内人【3話のネタバレと感想】
今回は前回に引き続き、誠視点。
それも、詠心がいじめの加害者だと発覚してしまった展開です!!
なんとなく、前回の終わり方が怪しかったので予感はしていましたが、でも実際、自分の息子がいじめの加害者だと分かったら辛いですよね。
そうして、いじめをやめられなくなってしまった詠心の気持ちも苦しいですね!
「いじめをしてると相手にざまあみろって思って、辞められない」って言うのが、作中の詠心の心境なのですが、もう相当苦しんでいるなぁとわかる台詞です。
そうして、自殺することを選んだ詠心。
お話はどうしていじめをしてしまったのか?や、どうして自殺を選んだのか?という詳しいところまでは明かされてはいないものの、詠心は相談する相手もおらず、もうどうしようもなかったんだなぁとわかる展開ですね。
実際、今の世の中いじめが発覚してネットで名前や住所が晒しあげられることもありえますし、そう考えると、いじめをやめられないって本当に周りに止めてくれる人がいないと、辛いことなんだなぁと分かります。
ちなみに、そんな2人の様子を見ながら、「今回は【星】は出ないかもしれない」なんて考える清見。
確か1話の時に、【遺族と死者の絆が結ばれたら、涙が星に変わる】なんて描写がありましたよね。
いじめをやめられないことで悩んだ詠心と、死んでから詠心の悩みに気づいた誠。
そんな様子を見ながら、清見は本当に、知らせて良かったのかと凄く悩んでしまうんですよね。
ここ、いつものスーツ姿ではなく、私服姿の清見は、同じように死者を送る仕事をしていたという祖父の墓の前で悩んでいるのですが、正直悩ましい顔つきをしている清見が魅力的です!!
どちらかといえば今までは、死者やそれを悲しむ遺族が中心のお話だったので、清見にスポットライトが当たって凄く嬉しいです!!
表紙を見ると、冷血でピリッとした感じなのかなぁと思える清見ですが、こうして本編で思いやりが強いところが描かれていると、めちゃくちゃそのギャップに惹かれました!!
お話の後編は、そんな清見の過去の回想シーンになるのですが、フルネームが清見導人(きよみみちひと)という、もう生まれながらに力がありそうな名前ですよね!
そんな清見が今のような死者の思い出を覗ける力を授かったのは、祖父の死がきっかけで…なんてところで今回のお話は終わってしまいます。
ちなみに、祖父が亡くなったのは清見が19歳の頃。
今よりもずっと幼くて、可愛い清見の姿も見どころです!!
次回のお話もまた、そんな可愛い19歳の清見の続きからです。
気になる展開ですね!
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