こちらの記事ではMFC『ヤンキー君と白杖ガール』(うおやま)1話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
『ヤンキー君と白杖ガール』は、弱視でぼんやりとした世界しか見えないユキ子と、そんな彼女に一目惚れしてしまったヤンキーである森生(もりお)とのやりとりです。
ユキ子に惚れた森生は、ユキ子の側を付き纏うようになり…?
ヤンキー君と白杖ガール【1巻あらすじ】
赤座ユキ子(あかざゆきこ)は病気により目に障害があり、弱視である彼女にはぼんやりとした光や色しか見えません。
そんなユキ子ですが、ある日、白杖(視覚障害を持つ人が主に使う杖)で点字ブロックの上を歩いていたところ、1人の男が自分の前に歩いていることに気づきます。
相手は視覚に障害がないようで、点字ブロックの上を歩かないように注意したユキ子。
そこで出会ったのが、黒川森生(くろかわもりお)というヤンキーでした。
森生はガラの悪い姿をしており、左目には大きな傷があります。
そんなことから街の人たちにも避けられていた森生。
それがいきなり、ユキ子に杖で殴られてしまったのです。
イラつく森生ですが、ユキ子の顔を見ると彼女を怖がらせようなんて思っていた思いは吹き飛びました。
というのも、彼女のその整った顔つきに惹かれてしまったのです。
それ以来、ユキ子の側を「お供したいです」なんて、付き纏う森生。
最初は面倒に思っていたユキ子ですが、次第に森生に心を許して、ずっと誰かを誘って一緒に行きたかった映画へ、彼と向かうこととします。
一方で森生は、ユキ子に誘われたことは嬉しかったものの、幼い頃から上手く人付き合いができなかったことから、ユキ子を楽しませることができるか不安になります。
しかし、ユキ子は少し張り切って空回りをしてしまった森生とのお出かけも楽しんでくれたようで、2人は距離を縮めたのです。
そんなある日のことです。
森生は街でユキ子に似合いそうなハイヒールの靴を見つけます。
元々、ユキ子と森生には身長差があって、顔が見辛いなんて言われていた森生。
これさえあれば、ユキ子の身長も高くなって都合が良いと考えたのです。
ただ、そのためにはガラの悪さでなかなか雇ってもらえない就活を再開しなければならず、いろんな店を回る森生。
そうして、隣町まで就活の範囲を広げた森生は、そこで隣町のヤンキーであり、昔からのライバルである金沢獅子王(かなざわししお)に会います。
最近、彼が就職したという話は聞いていたものの、まさかたまたま入ったレンタルDVD店で会うと思わずに、驚く森生。
しかし、顔を合わせたシシオは連勤が続きぐったりしていました。
シシオが雇われ店長として働くこの店は売り上げが落ちていることから、バイトの数も減らし、その分シシオが働いているというのです。
そんな中、森生はセルフレジが置かれ、店内も雑然としているその店は、弱視であるこれユキ子には1人で利用しづらい店だと気付きます。
それはユキ子だけじゃなく、たまたまやってきたシシオの祖母も同じように感じたようで。
森生はついつい放っておけず、シシオの祖母や彼女が連れてきた友人の高齢者の人達に、一通りレジやDVDの使い方まで教えます。
そんなことから売り上げが増えたシシオの店。
森生はそんな腕前を見込まれて、シシオの店で店員として雇われることとなりました。
初めて社会から必要とされたように感じて嬉しくなる森生。
そうして初めて出た給料で、前から目をつけていたハイヒールの靴を、ユキ子にプレゼントしようと意気込みます。
ただ、森生はどうやってユキ子の足のサイズを聞き出すかと悩んでいて…。
ヤンキー君と白杖ガールの登場人物
ヤンキー君と白杖ガールの登場人物をここで紹介しておきます。
赤座ユキ子(あかざゆきこ・盲学校高等部2年)
目の病気を患っており、視覚障害的には完全に目が見えない全盲ではないものの、色はぼんやり感じるくらいの弱視。
普段は白杖を持って移動します。
年齢よりも少し大人びた感じで、基本的には落ち着いている性格ですが、年相応に恋愛に憧れがあります。
森生に関しては、付き纏ってくるのがウザいなぁなんて当初は思っていましたが、普通の女の子として接してくれることに、次第に惹かれていきます。
黒川森生(くろかわもりお・18歳)
街でも恐れられるヤンキーであり、通り名は『黒ヒョウのモリ』。
左目に大きな傷があり、良くない噂も多いことから街の人からも嫌煙されている存在です。
けれど実際、怖がられているだけで何か悪いことをしている様子はなく…実は、真面目?
仕事をしたいと思うのに、左目の傷のせいで誰も雇ってくれずに、高校を中退後、ずっと無職のまま。
美少女であるユキ子に初めて出会った日に一目惚れして、それ以来「ユキ子さん」と呼んでユキ子の側を付き纏います。
性格的には犬っぽく、心を許した人には懐くタイプです。
金沢獅子王(かなざわししお・26歳)
森生とは10年来の付き合いで、隣町のボス。
ただ、森生とはライバルという立場にいるものの、実は特別な感情を持っており、自分の仲間でも森生の悪口を言う奴は許しません。
ちなみに、森生の左目に傷をつけたのはシシオであり、傷をつけた責任から森生が望むなら、彼の将来を養うつもりがあります。
赤座イズミ(あかざいずみ・大学生)
ユキ子の姉であり、ユキ子のこととなると心配性で目が離せなくなります。
今はユキ子の学校が近くなるからと実家を出て、ユキ子と2人暮らし。
そうして、最近、ユキ子にヤンキーが近づいたことを気にかけていました。
ヤンキー君と白杖ガール【1巻の感想(ネタバレあり)】
お話は、弱視で白杖を持っている美少女であるユキ子に、ヤンキーである森生が一目惚れして付き纏っちゃう展開なのですが、とにかく2人の可愛いやりとりが見どころです!!
中でも、ユキ子は弱視なので、自分の隣にいる森生がどんな表情をしてるかって凄くぼんやりとしか分からないんですよね。
なので、今ってどんな顔をしているのかと、ユキ子が森生の顔に手を伸ばして触れたり、声色で見極めたいからとすごく近づいたり、そんなやりとりはドキドキです!
中でも、森生が初めてバイト先が決まった時には、制服の自慢をしてくる森生に、ユキ子が近づいて身体に触れたり、匂いを嗅いだりして制服がどんなものなのか確かめていて。
ユキ子的には、ただ知りたくて触れているものの、森生はユキ子に触れられちゃって意識しちゃう感じがもう、本当に見ていて可愛いすぎました!!
ちなみに、そんなユキ子ですか、森生と過ごすうちに、少し離れた距離に森生が来ただけでわかるようになります。
弱視でぼんやりとした輪郭しかわからない中で、多分匂いや気配を察しているのだと思うのですが、街中でも森生のことがわかるってすごいですよね!
このシーンは、森生がユキ子にヒールの高い靴をプレゼントして、それを履いてデートをする場面なのですが、めちゃくちゃキュンキュンするやりとりでした!
靴をプレゼントしたエピソードもすごく面白い内容だったので、是非読んでみてくださいね!
それから、メインキャラの他にも脇役たちも結構キャラが濃くて。
1番、やりとりが面白かったのが森生の隣町のライバルであるシシオです!
シシオは森生に一方的な恋愛感情を持っていて、男同士なのですが「俺が養う」なんて毎回告白しているんですよね!
けれど、色々鈍くて、シシオのことはライバルとしか思っていない森生。
そんな2人のやりとりは、クスッと笑えるものが多かったです!!
それから、実は森生の目の傷ってシシオが刃物で付けたものらしいんですよね!?
今回2人の過去が明かされることはなかったものの、一体どんな事情があって、目に傷ができたのか、すごく気になるところです!!
今後のお話の中で明かされる日を楽しみにしています!
あとは、脇役キャラでユキ子の姉である、イズミも魅力的なキャラでした!
ユキ子のことを大事に思うあまり、過保護になっていたイズミ。
2人が喧嘩したり、慰め合ったりするやり取りも、すごく素敵な展開でした!!
そうして、お話のラストではイズミがガチムチなシシオに惹かれちゃって、この2人の今後についても気になります!!
そんなこちらの作品、通称『ヤンガル』なのですが、実は2021年10月にドラマ化を控えているようで。
基本的に4コマ漫画なので、視点があちこち動いたり、時系列も飛んたりしていることも多くて、普通の漫画をドラマ化するよりもずっと難しいと思います。
キャスト自体も、まだユキ子しか発表されていないようなので、森生やシシオの掛け合いなんかも、誰が演じるのか凄く気になりますし、楽しみです!!
それから、原作自体は難しい内容はなく、クスッと笑えながら読める展開なので、ドラマ前に読んでおくと、よりドラマが楽しめるかなと思います!
是非是非、おすすめの作品です!!
コメント