虐めを待つ人【1話ネタバレ有あらすじ・感想】

こちらの記事ではストーリーな女たち『虐めを待つ人』（作画:あしだかおる　原作:島田妙子）1話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。

 

『虐めを待つ人』は、虐待を受ける妙子（たえこ）のお話です。

昭和52年、三兄妹の末っ子として生まれた妙子は、父親のことが大好きで…？

虐めを待つ人【1話あらすじ】

妙子は団地のアパートで、トラック運転手の父親である守（まもる）と2人の兄である悟（さとる）と健（たける）共に暮らしていました。

既に生みの母親とは離婚しており、守もまた仕事の都合で泊まりのことも多いことから、2人の兄と子供たちだけで過ごすことが多かった妙子。

けれど、そんな貧しい生活でも幸せでした。

そんなある日のことです。

団地が火事になり、妙子が1人で家にいるときに巻き込まれてしまいます。

そんなこともあり、子供たち3人で過ごすのは危ないと近所の人から声をかけられ、妙子たちは近くの養護施設に入ることとなりました。

父親と離れるのは辛かったものの、今までよりずっと楽な暮らしができていた3人。

ですが、そんな日々が続いたある日、守は見知らぬ女性を連れて、妙子たちの元を訪れて…。

虐めを待つ人【1話のネタバレと感想】

タイトルや表紙でわかりやすいかと思いますが、こちらは暴力描写がある作品ですので、苦手な方はお気をつけください！！

さて、1話は気になるところで終わってしまいました！

守が連れてきた10歳も離れた若い女性である福井清美（ふくいきよみ）。

新しく守の奥さんであり、3人の母親となった清美はきれいで優しくて料理も上手い、3人にとっては理想の母親でした。

そんな清美に関しては、1ページ目から暴力を振るうシーンがあったので、回想シーンで清美が出てきたときは、いつ豹変するのかとドキドキでした…。

 

そんなきっかけが、清美の妊娠です！

清美が守との間に、赤ちゃんを妊娠したんですよね！

ここまでは、ちゃんとみんな幸せそうなんです！

ただ、家族のためにと今以上に仕事を増やして忙しくなった守の帰宅が減って、清美は段々イラついてしまいます。

「毎日、連れ子の面倒ばっかりでイヤになる」「私と子供たちなら、どっちが大事なわけ？」「私が結婚したのは、子供たちの母親になるためじゃない！」と、そんな台詞を守にぶつける清美。

連れ子結婚の難しいところですよね！

お腹の子と、相手の連れ子を同じ愛情で愛せるのかって、多分世の中の連れ子結婚をした人が1番悩むところだと思います。

特に清美は、守と10歳ほど若くて。

多分、連れ子を抜きにして、守ともう少し2人きりで恋愛したいところもあったはずですよね。

 

守に関しては、そこら辺のフォローが出来ていないというか、いきなり結婚して、連れ子の子育て頼む！なんて生活は、清美がストレスを溜めちゃうのも仕方がなかったことなのかな、なんて考えてしまいました…。

結局、清美の虐待スイッチが入ったのは、そんな風に守に対して諦めが付いちゃった頃からでした。

最初は家事をしなくなっただけ。

けれど、３兄妹にしたら、出産を控えている清美には身体を大切にしてほしいと考えるんですよね。

元々、清美がいない時には子供たちだけ3人で暮らしていたこともあり、妙子たちもそれほど困らずに暮らしていけます。

もうここら辺の3兄妹は健気すぎます。

 

ですが！！！

そんな中、「呼んでもすぐに来なかったから」なんて理由で、突然、棒のようなもので叩かれてしまった妙子！！

この時、妙子は小2です！

その頃の妙子を力一杯、殴りつけるってことだけでもやばいのに、お話の語りには、『これが、清美による虐待の始まりで、6年も続くことになるのです』なんて説明があって！！

6年も続くの！！と驚いてしまいました！

 

父親の守は助けてくれないのか？

それに、上の兄弟たちだって、清美よりも力強くなるので、止めに入ることはできなかったのか？と、気になることばかりです！

怖いなぁと思いつつ、次回も気になってしまうお話でした！