こちらの記事では別冊少年マガジン『水は海に向かって流れる』(田島列島)1話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
『水は海に向かって流れる』は、叔父がルームシェアしている家に、主人公の直達(なおたつ)が引っ越してくるお話です。
叔父と一緒に住んでいるのは、榊(さかき)という若い女性で…。
水は海に向かって流れる【1話あらすじ】
叔父の住む家に、一緒に住むことにした直達。
しかし、記憶の中では叔父は一人暮らしをしているはずですが、最初に出迎えてくれたのは榊という若い女性でした。
家まで案内するだけじゃなく、手作りの食事まで用意してくれる彼女。
直達は、彼女があまりに馴染みすぎていることから、榊は叔父の彼女で、2人は同棲しているんだろうと考えました。
しかし、彼女の食事を食べて、あまりの美味しさに惹かれてしまう直達。
叔父さんの彼女だってわかっているのに、榊のことが気になってしまうのです。
それから食後、榊とは別れて、漫画の原稿で手が離せなくなっていた叔父の元へ向かう直達。
するとそこで、榊は彼女ではなく、この家でルームシェアをしている相手だと聞きます。
そうして、実はまだ他にも、同居人がいるのだと聞いて…。
水は海に向かって流れる【1話のネタバレと感想】
こちらの作品は、2015年に有名となった『子供はわかってあげない』という作品を描いた作者さんである、田島列島さんの作品です。
絵が特徴的な作家さんだと思います。
そして、お話も方もすごく独特な世界観の方なので、一度読んだ後でも、ふと思い出しちゃうようなそんな内容でした。
1話は、謎の女性である榊さんが出てきますが、彼女は1話では全然素性を明かしてくれません!!
ただ、直達の家族が写る写真をじっと見ているんですよね!
それも見ているのは直達ではなく、直達の父親!
「10年前の私が高校生の時の話だけど、この人、結局、家族の元に戻ったんだ…」って、これ榊の台詞なんてすが、もう不穏すぎます!
なんとなくだけど、直達の父親と当時高校生の榊で不倫してたり…?
すごくおっとりした感じのキャラな榊なだけに、自分で推測しながらもちょっと信じられません。
いやでも、この『家族の元に戻った』って台詞はどう考えたって不倫っぽいですよね!?
なんか読んでて、背中がヒヤッとしたシーンでした!
今後、明かされていくのを楽しみに待ちたいと思います!!
ちなみに、この1話のタイトルって『雨と彼女と贈与と憎悪』なんですよ!!
雨の中、榊が直達のことを迎えにきてくれたので、前二つの意味はわかります。
贈与って部分は多分、榊がちょっと高い肉を買って振舞ってくれた牛丼のことを言うと思うのですが…。
そうしたら、残るのって憎悪の部分ですよね!
榊が写真を見ているシーン以外は、普通のやりとりが多いので、多分憎悪はそのシーンに関してだと思います。
不倫していた直達の父親を、今もまだ恨んでたり…?
そう考えるとドロドロしてきますね!!
ちなみに、こちらの作品、めちゃくちゃ作品の説明文が長いです。
というのも、1話の中で「僕の名前は〇〇。高校生で、△△は恋人なんだ〜」みたいな説明が一切ないんですよね。
この人たちって一体何者なの?ってところをじっくりじっくり暴いていく作品でもあるので、お話がちょっとわかりづらくて付いていきにくいって人は、まずこの説明文を読むと、すんなり読み進められるかなと思います。
ちょっと長すぎるんですけれどね!
1話でギブアップするにはもったいない作品ですので、ちょっとドロドロしたお話が好きな方や、人間関係がごちゃごちゃするようなお話が好きな方は、楽しめる作品だと思いますので、もう少しだけお付き合いしてください!
私個人もギブアップしそうだったんですが、2話のキャラに惹かれて、読むのを継続しました!
なので、とりあえず2話まで!
絵柄が苦手で、お話の雰囲気が掴めない方も2話まで、ちょっと読んでみてから決めてください!!
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