僕のソルシエール2巻のネタバレと感想を紹介していきます♪
僕のソルシエール 2巻【ネタバレ】
事故の件もあり、家に帰るなり爆睡する和飛。
幼い頃の幸せな夢を見ているのが寝顔にも現れるほど、その日は最高の夢を見て眠った。
翌朝、今までよりもクラスメイトと打ち解けた遥を温かく見守る和飛。
改めて二人とも遼の存在に感謝するのだった。
帰り道、どこからともなく見つめられる視線を感じる二人、遼に相談するも相手は遼ではなかった。
そこに不意にひとりの少女が現れた。
彼女の名前は徳野恵子。
見つめる視線の主は彼女だった。
恵子は昨日の事故を見ていて、二人が無傷で助かったことを不審に思っていた。
彼女は「あなた達も私と同じ体質ですか?」と問いかける。
同じ体質とは「幽霊が見える特別な体質のこと。」
遥はその質問に「あんまりそういうことは言わない方がいいと思う…」と返す。
嘘をついていると思われたと落ち込み駆け出す恵子を遥は追いかけようとするが、遼は恵子の後ろに犬の幽霊がついているのを見た。
恵子に追いついた遥は「死んだひとが見えると人は怖がるか、悲しむ。どんな姿でも会いたいから」と自分の気持ちを告げた。
黙り込む二人に、和飛は自分の家に来るように誘う。
和飛の家の飼い猫は異様に恵子に懐く・恵子は猫の温かさに自分がかつて飼っていた犬のこと、幽霊が見えるふりをしていればいつか本当に会えると思い込んでいたことを思い出す。
すると犬の霊が消えた。
遼いわく安心したのだと言う。
恵子の心のわだかまりも消え、遥と笑い合うのであった。
幼い頃に世話になった和飛の祖父に線香を備える遥に、寄り添う遼。
二人の姿を見ながら和飛は遼の死因、なぜ遥の前に現れたのか、安心したら遼も消えてしまうのかと考える。
そこに和飛の兄弟たちが帰宅してくる。
和飛の兄・飛鳥は遥を見るなり、和飛の初恋の子ではないかと気づく。
そこで和飛は自分でも気がつかなかった遥への気持ちを慈覚するのであった。
同時に遥は遼のものであることにも気づくのだった。
翌日、和飛たち兄弟の幼馴染である、美保がその日の夜に遊びに来ることになった。
その話を聞きつつ、遅刻ぎりぎりで投稿した和飛は教室にいる遼の姿を見て嬉しく思うも、ぎこちない態度をとってしまう。
帰宅後、和飛の家を遼が訪れ、そのことを指摘し遥への想いを遼も知っていること告げる。
その日の夜、美保と兄弟たちは食卓を囲む。
その様子を見て、遼は飛鳥と美保が付き合っているのかと和飛に尋ねる。
賑やかな夕食を終え、美保は飛鳥が送っていくこととなった。
美保はほのかな想いを飛鳥に寄せているようだ。
翌朝、遼がいないことを不審に思う遥、和飛のところにちがいないと慌てて自宅を飛び出す。
一方、遼はなんと和飛の身体に入っていた。
僕のソルシエール 2巻【感想】
クラスメイトから「気味が悪い」と敬遠されていた遥が、事故がきっかけとは言えクラスに馴染むことができて、よかったと思える話から始まった2巻でした。
幼馴染でありながら、自分には決して入ることのできない絆で結ばれた遥と遼を見守る和飛の気持ちを考えると切なくなります。
今までは「幼馴染3人組」といった感じだったのが、2巻に入り物語も進み、人間関係やそれぞれの想いがわかってきて、生きている人間ともう亡くなっている人間というどうしようもない壁、他人では超えられない兄妹の絆などを考えると、この先話がどう進んでいくのか想像もつきません。
遼の視点から考えると自分は既に死んでいる身であり、ずっと遥の側にいれる保証はない、もしかしたら明日にでも消えてしまうかもしれないという立場や思いを考えるといたたまれない気持ちになります。
それにしても和飛たち、上坂家の兄弟たちがみんな仲良くて、とっても和みます。幼馴染の美保も家族と告げた場面は心が温かくなりました。
でも美保の立場からすると「自分だけは自分の家に帰らなくてはいけない。兄弟同然でも本当の兄弟ではない。」というところに辛さを感じるのでしょうね。
とにかく、願わくば主人公3人がそれぞれに納得のいく、幸せな結末を迎えることができるのを祈るばかりです。
今から3巻の販売がとっても楽しみです!
コメント