『ケダモノ極道と復讐の禊』(あまね琥珀)のネタバレと感想を紹介していきます!
『ケダモノ極道と復讐の禊』のネタバレ(あらすじを含む)
その日、月村楓(つきむらかえで)はいつも通り仕事をしていました。
ファッション誌の編集の仕事をして働く彼女。
そんな彼女の夢は自分でファッション誌を作ることであり、6年の間、その夢に向かって進んでいました。
そんな中で、今回パリ行きの話。
編集長から抜擢されたその役目は、誰もが憧れるもので。
楓もまた、自分の頑張りが認められたことに喜びます。
仕事ばかりで恋愛からは遠のいてしまい、結婚のことや孫のことを迫らずにいてくれた両親。
そんな彼らに、早くこの話を教えたいなんて考えながら歩いていた帰り道。
目に入ったのは、火事で燃える彼女の家でした。
近くの消防隊員から両親は病院に運ばれたと声をかけられる楓。
しかし、事態に頭が追いつかず、その場で立ち尽くしてしまいます。
そんな彼女に声をかけた1人の男。
彼は楓の体を支えると、タクシーを止めて楓を両親が運ばれた病院へと向かわせます。
楓にとっては見知らぬ男でした。
病院で亡くなった2人。
しかし、悲しむ楓の元を訪れたのは、怖い顔をする男たちです。
父親が抱えていたという7千万円の借金。
保証人をしていた債権者が消えたことで降りかかっていたその借金を、楓は一切知らされていませんでした。
楓の貯金で1千万。
両親の生命保険で4千万の支払いをしても、払いきれないその金額。
楓は彼らに風俗で残りの2千万を稼ぐよう命令されます。
そのまま店に連れられた楓。
そこで店の男に、指導してやると声をかけられます。
着ていたブラウスを破り、胸を露わにさせられる楓。
嫌がったとしてもソファに押さえつける男の力には勝てません。
そんな楓を助け出してくれたのは、火事の夜に楓をタクシーに案内した、あの男でした。
冬真(とうま)と呼ばれた彼には顔に傷があり、そして肩から腕にかけて刺青が彫られています。
それに気づいた楓は彼がヤクザであったことに気づきます。
楓の父親の借金の取り立てをしていたと話す彼。
火事があった日に何故かその場にいたこともあり、楓は実は彼が放火したのではないかと考えました。
それによって4千万が手に入ったのは事実だからです。
彼を人殺しだと責める楓。
しかし、男はそれを否定することはせず、表情すら変えません。
そんな彼の姿を見て感情的になった楓。その頬を強く叩いて、家族を返してほしいと泣きつきます。
「俺の女になるか、風俗で働くか……おまえに選ばせてやる」
しかし、そう告げられた楓。彼は同情から楓を買うというのです。
どちらかを選ぶしかないのならと、楓は愛人になる道を選びます。
それが家族を殺した男だろうと、もう自分の帰る場所はありません。
男に近づいて、1番大事なものを奪ってやる。それが楓なりの彼への復讐でした。
彼に案内され、楓は彼の部屋へと移動します。そのままベッドに下着姿で連れられる楓。
緊張で体を固くするのは、楓にそれほど経験がないからでした。
それでも彼に弱みを見せたくなくて、強がる楓。
そんな様子を見て、彼は威勢の良い女だと少し微笑みました。
下着を外され、胸を彼の舌で愛撫される。
そんな男の手つきに楓はすっかりぐずぐずにされ、中の弱いところを彼の指で探られたことで、すぐにイってしまいます。
激しく彼の腰が動き、奥を突かれる楓。
もう何度イってしまったのか思い出せません。すっかり彼にされるがままの状態です。
楓に優しく触れる彼。頭
の中が真っ白になるまで抱いてやると、楓を後ろから優しく抱きしめてきました。
痛くしてくれれば彼を憎めるはずなのに、慰めるような抱き方をする彼。
楓は苦しくなって、泣いてしまいます。
一方で冬真は疲れて眠る楓の横顔を眺めます。
女なんて本気になってもどうせ裏切ると口にします。
お互い体だけ満たしていれば良いと、そんな彼にも思うところがあるようで…。
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『ケダモノ極道と復讐の禊』の感想
いきなりすごく重い展開です。タイトルを見る限り多分ドロドロしてるんだろうなぁと思いましたが、がっつりストーリーが楽しめる展開でした。
借金のために、体を売るからとヤクザと関係を持つお話はありますが、両親が放火で殺されてその復讐を考えるなんてすごく踏み込んだ設定ですよね。
そんな復讐を抱えて愛人という立場になるのですが、なにより、そんな冬真に色々謎がありそうで。
火事の現場にいて、そもそも初対面であるはずの楓を病院に送るシーンだったり。
もしかして過去で会ってたり、実は陰で見守ってたりしたのかなぁと想像できます。
じゃないと、ただの愛人に2千万なんて普通出せないですよね。。
また、最後の場面で女は信用できないと話す彼も気になりますよね。
彼も彼で色々抱えていそうです。
ですがそんな冬真。エッチの途中で、優しく楓のことを抱きしめています。
これが本心なのか、それとも楓を陥すためにわざとやっているのか、もうとにかく気になる伏線ばかりです!
そして、今回のお話は表紙を見ても楽しめます。
分冊版の楽しみ方ですよね。
お話が進むに連れて、2人の表情が穏やかになっていますし、なにより冬真が段々と楓のことを抱きしめて行っているようにも見えます。
多分本編とリンクしていると思うので、表紙のように、最後は2人が幸せそうになれれば良いなぁと思います。
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