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夫婦が指輪をはずすとき【最終回ネタバレ】結末の感想も!

ネタバレ&感想

「夫婦が指輪をはずすとき」の最終回ネタバレを紹介していきます!

完全なネタバレになりますので、これから作品を読むというかたは注意してくださいね。

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「夫婦が指輪をはずすとき」【最終回ネタバレ】

どこにでもいるような平凡な専業主婦の芙由子。

家族は8歳の息子の壮馬と、仕事が忙しく毎晩遅くに帰ってくる夫の航。

 

ある日、芙由子は中学校の同窓会に参加し、そこでかつての初恋の相手、石渡に再会します。

夫以外の男にドキドキしてしまう自分を戒めながらも芙由子はどんどん石渡の事が忘れられなくなります。

 

休日も返上して働き、平日の帰宅は毎晩深夜の航への不満が溜まっていた芙由子は石渡に会うことをやめられず2人は逢瀬を重ね、ついには男女の関係になってしまいます。

 

そんな頃、夫の航も仕事で一緒になったデザイナーの安良岡貴美と何やら良い雰囲気に。

彼女も既婚で夫は有名工業デザイナー。

今まで妻を裏切った事はない航でしたが、こちらも仕事のストレスや妻への不満から体の関係を持ってしまいます。

 

関係を続けていくうちに石渡の束縛心の強い部分が垣間見えてきた芙由子。

そして、息子の壮馬にも寂しい思いをさせていると気付き、関係を終わらせようと決意します。

しかし、石渡は別れを認めず、芙由子の裸の画像を旦那に送りつけると脅してきます。

ある日、航が自分の携帯と芙由子の携帯を取り違え、芙由子の携帯に男からの着信があり、何かあるのではないかと疑い始めました。

携帯に盗聴器を忍ばせ、2人が会うことを知った航は、芙由子が見知らぬ男と会うところを目撃します。

裏切られた航は芙由子に対して強い憎しみを覚えます。

 

芙由子は何度も航に事情を話そうかと思いますが、真実を告げるのを躊躇してしまいます。

そのうち、息子の壮馬の前でも激しく喧嘩をするようになり、壮馬の心は次第に不安で押しつぶされそうになって行きます。

 

航は芙由子の不倫相手の男を探るため、石渡が経営している店に足を運びます。

そこで石渡は、芙由子の方が自分からは離れられないとウソをつきました。

石渡への怒りと芙由子への憎しみを抱えたまま、航は家を出ます。

実際には安良岡夫妻との九州への出張ですが、その事実は伝えず家を飛び出しました。

 

出張先でも妻の裏切りに打ちのめされる航に、貴美は「憎しみを覚えるのはまだ愛している証拠。やり直せるわ」と伝えます。

そしてひょんな事から芙由子は石渡に脅されていた事実を知ります。

 

「家に帰ろう」

そう思い1週間ぶりに帰宅すると、そこにはストレスで声が出なくなってしまった息子の姿がありました。

航が出て行った日から声が出なくなってしまい、加えて夜中に夜驚し、何度も叫びながら起きてしまうようになった壮馬。

毎晩付きっきりで対応する芙由子。

最初は事実を受け入れられなかった航でしたが、事態は深刻だと気付き始めました。

 

病院探しを辞め、夏休みに旅行に行こうと提案する航。

キャンプに釣り、壮馬が楽しめる事は何でもしました。

相変わらず旅行先でも症状は治まりませんでしたが、確実に壮馬の心は回復へと向かって行きました。

 

航は壮馬が生まれた時の事を思い出していました。

芙由子と壮馬が自分の人生の目標で、今自分に出来る事は壮馬の苦しみに同じように苦しむ芙由子を支える事だということを改めて気付いたのです。

 

そして壮馬は夜中に起きなくなりました。

喜ぶと同時に、今夫婦として一緒にいるのは壮馬の治療のためだけな気がしていた芙由子は正直に航に聞きます。

「この関係はもう終わるの?」

すると航は「夜中起きなくなったのなら俺のベッドに戻ってきなよ」と優しく芙由子に伝えます。

 

久しぶりに愛し合った2人。

翌朝、抱き合っている所を壮馬に見られます。

航は「お父さんとお母さんは喧嘩もする。でも絶対に仲直りする。愛しているから」と伝えます。

 

穏やかな日常に戻り、家族でいられる幸せを噛み締めながら毎日を過ごす芙由子と航と壮馬。

いつものように釣りに行き、航の釣竿が引いているのを見た壮馬は精一杯声を出します。

「お父さん!ひいてるよ!」と。

 

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『夫婦が指輪をはずすとき』の感想

「私はシャドウ」や「離婚記念日」でおなじみの粕谷紀子先生の作品。

上記2作品に比べてストーリーは短めですが、相変わらず少し適当でマイペースな主人公の主婦に親近感を覚えてしまいます。

長い結婚生活の中ではきっと誰もが感じた事のあるお互いへの不満。当たり前にある幸せにいつしか人は幸せを感じなくなるんだなと反省にも近い感情を抱きました。

最後は家族が家族として毎日一緒にいられる幸せに気付いた芙由子と航。

今後この夫婦はきっとお互いへの感謝の気持ちや愛おしい気持ちを忘れないだろうなと思いました。

失ってからでは遅いですもんね!

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