『理系が恋に落ちたので証明してみた』９話のネタバレ感想を紹介します！
『理系が恋に落ちたので証明してみた』9話【ネタバレと感想】
この回は理系大学生の男女がデートに行く話だ。
男子は雪村、女子は氷室という。
この２人は勉強脳はあるがとてもかわいいバカだ。
まず、AM10：00にハチ助像前で集合するときに氷室が0.36秒遅刻する。
そのことを雪村が指摘するが、ハチ助像前の区分の定義が曖昧であると反論する。
お互いの好調ぶりと秒単位で組んだ計画を確認した後、
さあ、デートの始まりだと言わんばかりの決め顔で歩きだす。
この時点で普通の男女のデートとかなりズレている。
（この扉絵の勢いがすごくて、まるで「白い巨塔」の医師の回診のよう。）
ん、こいつら白衣来ているぞ！
目的地は遊園地なのに何でだと思っていたら後輩ちゃんが表れて突っ込みを入れてくれる。
この後輩ちゃんは記録係とのこと。
そう、このデートは実験なのである。
「お互いに好意を持つ男女が遊園地、アトラクション、夜景等を楽しむ行為を通してお互いの感情を確かめ合うこと」を実証することが目的である。
そのためにこの男女はシール型体温計（スマホ連動）心拍数兼血圧系でデート中のバイタルを記録、数取器（交通量調査等でカウントにつかうもの）をスマホにダウンロードして「相手にドキッとした」「少しだけくっつきたくなった」等の時にカウントするという方法をとっている。そして後輩ちゃんは黒子として行動記録を取っていく。
普通の感覚考えればこの時点でデートどころの心境ではない。後輩ちゃんもなかなかに可哀そうだ。しかし、この男女はやる気満々だ。実験大好きなので共通の好きなことでバンバンときめいている。やはり好きなことに打ち込めるのはすばらしいことだ。キラキラしている。
とりあえず、後輩ちゃんの指摘により、37分28秒あてがっていたショッピングの時間を氷室の服選びに費やしてしまう。氷室に私服の知識はないから後輩ちゃんと選んでいるため雪村は待ちぼうけだ。
意外と時間が掛かってしまい、予定時刻を経過しそうになり、イライラしながら計画を組みなおしている雪村の元へ私服を着た氷室が訪ねる。
「デートの服って分からなくて迷ってしまって・・・どう・・・かしら」
かわいい服を着ている氷室を見て
雪村は照れながら
「まぁ・・悪くないんじゃないか・・・」
（「相手にドキッとした回数 １カウント」「見とれてしまった回数 １カウント」）
この時の雪村に恐らく女性読者はときめくであろう。ツンデレ（？）を１コマで表現している。本人である氷室も雪村にばれないように隙をみて笑顔で
「嬉しくなった回数 １カウント」「ドキドキした回数 １カウント 楽しくてたまらなくなった回数 １カウント」
なんか項目多くない？
服が決まったところで実験開始。
デートあるあるを実証する。
“服等を選んでいる時、女性が男性に「どっちがいいと思う？」と尋ねる。
スタート。題材は靴だ。
靴をはく氷室はセクシーだ。
「さっきの靴とどっちが良いと思う？雪村君」
雪村
「見惚れてしまった回数 １カウント」
「足に目が行ってしまった回数 １カウント」
（ここで私は声をだして笑ってしまった）
雪村は答える
どういう観点での「良い」だ？
機能性・ファッション性・コスト・色彩工学的観点等いろいろあるぞ
でた！！！
理系あるあるの定義確認！！
後輩ちゃんは少し離れたところで突っ込んでるが、、、
氷室は応える
「優先度として機能性40％、ファッション性25％、直観的好み20％、コスト15％ね」
ここからは評価指数をそれぞれ定義して逆数とか使って試算していく。
この辺で私はついていけなくなるが、この男女はとても楽しそうだ。
数取器のカウントもガンガン上がっていく。
後輩ちゃんは狼狽しているが、この男女のこのやり取りは見ていてとても幸せな気分になる。
好意を感じているのは確かだが「好き」とは何か。定義が定まらないと納得ができない２人。
この気持ちはただの偶然の生理現象かもしれない。本当にあいてが「好き」なのかもしれない。
多くの漫画でテーマとして取り上げられている「好き」とは何か
ときめく心や、嫉妬する心に照れながらも知識欲の元、科学的な目線で真正面からぶつかっていくこの男女は本当に好感が持てる。
というか、全然デートが進んでいない。
賢いような、バカのような、自分たちの世界にまっすぐな二人は「好き」を確認するまでは付き合えない。私からすればもう付き合っているようなものだがこの男女は納得しない。
ピュアな気持ちでこれからも応援していきたいと思える話であった。
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