こちらの記事ではフォアミセス『OBA先生 3 -昭和の学校はこうだった-』(祐木純)11話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
お話は小学校教師である小葉(おば)が、色々な事情を抱えた生徒や親たちとぶつかっていく内容です。
今回は小葉の同期であるすみれがメインのお話です。
実は彼女には5年前まで育てていた息子がいました。
すみれが、離婚とともに別れた陸斗(りくと)ですが、彼もまた、今の家庭には悩みがあるようで…。
OBA先生 3 -昭和の学校はこうだった-【11話あらすじ】
小葉の同期であるすみれは、教育委員会の指導主事の仕事をしています。
そのため、小葉がトラブルを起こす度に、駆けつけて説教をしていた彼女ですが、2人は喧嘩をしながらもなんだかんだで仲良くすごしていました。
ある日のことです。
すみれは、小葉が父親が詐欺師で捕まった陽(はる)と騒がしく住んでいる家に、お酒を飲みにやってきます。
実は、5年前まで彼女も結婚相手の連れ子を育てていました。
陸斗は元々、すみれの元旦那と産みの母親との子供でしたが、忙しい小学校教諭の仕事をしながらも、陸斗を育てていたすみれ。
しかし、女は家庭にという考えの元旦那とは考えが合わず、陸斗は父親に引き取られることになったのです。
そんな陸斗ですが、父親が再婚し、新たな子供が産まれたことで、自分の居場所に悩んでいて…。
OBA先生 3 -昭和の学校はこうだった-【11話のネタバレと感想】
今回もまた、難しそうな問題ですね!
この作品はいつも小葉が問題のある教師や生徒に怒ったり、寄り添ったりして…なんてお話が何度も続くのですが。
そんな展開が飽きそうになると、こうしてちょっとキャラの掘り下げ回が来て、毎回、飽きずに楽しめます。
今回は登場以来、ちょこちょこと出てきたすみれに関するお話です。
結構厳しかったり、冷たそうなイメージの彼女が、回想シーンではまだ幼い陸斗と一緒に料理をしたり、優しく声をかけたりしていて。
そんなギャップにすごく惹かれました!
ですが、そんなすみれは陸斗に「居場所がない」と告げられても、「私は他人だから」と距離を開けます。
難しい問題ですよね。
元旦那との子供が、困ったと告げてきても、彼方には既に家庭があるし、かき回すわけにもいかないし。
けれどその後、陸斗との関係に悩む今の母親の元に行って説教しちゃうのは、さすがすみれだなぁって言う感じです。
すごく複雑な家庭の中ですか、お話のラストではすんなりとまとまって。
陸斗が今の家族と仲良くしていくために、わざと突き放したすみれ。
けれど、その後、小葉からはちょっとしたサプライズがあります。
授業参加に呼ばれたすみれは、陸斗の正直な気持ちを聞かされて、ついつい泣いてしまいます。
あの厳しい彼女がどうして泣いちゃったのか?
そんな展開は、是非、読んで楽しんでくださいね!
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