こちらの記事ではZERO‐SUM 一迅社『悪役令嬢と鬼畜騎士』(猫田)3話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
悪役令嬢ツェツィーリア・クラインに転生した主人公。気づいた時にはすでに第二王子との婚約破棄が行われており、さらにはヒロインの策略により高級娼館で働くことに。そうして初めて迎えた客は、幼いころに会った美貌の騎士ルカスで…!?
悪役令嬢と鬼畜騎士【3話あらすじ】
まだツェツィーリアが第二王子妃候補として過ごしていた頃の話。
ルカスはツェツィーリアに危機が迫ると、本人には気づかれないようにしながら、その相手の処理(脅迫や拷問など)をしていました。
しかしやりすぎだと騎士団長に注意されてからはバレないようにうまくやろうとするのですが…
悪役令嬢と鬼畜騎士【3話のネタバレと感想】
ルカスは貴族の男を抵抗できないように裸にして縛り上げていました。
冒頭からどうしたと思われるかもしれませんが、これには深い理由がありました。
そう、すべては第二王子妃候補であるツェツィーリアに言い寄って彼女を怖がらせたからです。
すでに説得(仮)も行われており、ブルブルと震えている貴族…。
今回は自分の素性がわからないよう目隠しをつけさせています。本当は今すぐにでも消してしまいたいと思っているルカスですが、出席した夜会で死人が出ると優しいツェツィーリアは心を痛めるかもしれない…ルカスはそのまま立ち去ろうとしたのですが、そこで貴族が余計なことを言ってしまいます。
「なんで…たかが第二王子妃候補のくせに…!」
そのようなことを言ってしまった貴族は、後日、葉巻で舌を焼かれて手足が粉砕骨折の状態で発見されました。
そのことを騎士団長から伝えられたルカスは、素知らぬ顔。
しかし騎士団長は犯人が誰なのか分かっていたようで、ルカスをその場でボコボコにして去っていきました(笑)
場面は変わって、ルカスと第二王子が最近のツェツィーリアの様子について話していました。
第二王子は最近のツェツィーリアの美しさに磨きがかかっているのは、自分が毎日美しい女性に囲まれているため、自分を取られると思って焦って研鑽を積んでいるのだろうと、まるで自分のおかげで美しくなれているのだと言わんばかりの態度です。
それを隣で聞いているルカスは目をぴくぴくさせながら、ツェツィーリアの努力を知らない第二王子に心の中で静かに怒りの炎を燃やしているのでした。
そんな二人の対話にいきなり乱入してきた人物が…。
そう、ヒロインのミアです。
なぜミアがここに?
不審に思うルカスですが、ミアは夜会に行く度に貴族の子息たちを虜にしていました。
その中でも権力がある宰相家のトーマス、騎士団長の息子マクシミリアン、枢機卿の息子ミヒャエル…この取り巻きたちが、ここに来れるよう手を回したのだろうと推測しました。
ちなみにミアは、来るなり第二王子と幸せそうに抱き合っていました。
婚約者のツェツィーリアを差し置いて…
場面は変わってミアの家。
ミアとルカスは幼馴染であり、ミアの兄アドルフとルカスは親しい友人なのですが、アドルフは最近のミアの振る舞いに頭を抱えていました。
ミアの家は伯爵家でそれなりの地位はあるのですが、ツェツィーリアは侯爵家とさらに位が高いため、そんな家の婚約者(第二王子)に頻繁に会いに行っているため侯爵家からの怒りを買い、茶会や夜会の招待状が届かなくなってしまったのです。
そうなると社交ができなくなり、家が潰れてしまう可能性も…。
それを危惧したアドルフは、隣で悩みを聞いていたルカスに頼みます。
お前からもミアになんとか言ってくれと。
正直、伯爵家などどうなっても良いと考えているルカスですが、親しい友人の頼みは断れなかったようです。ミアに会いに行き、第二王子と会うのを控えるよう助言します。
しかしミアからは驚くべき返答が…
「それって嫉妬?」
呆然と立ち尽くすルカス。まさかそんな言葉が返ってくるとは思わなかったのでしょう(笑)
さらには、ルカスのことは好きだけどそれは兄としての感情であって、愛しているのは第二王子だから邪魔せず見守ってほしいと涙目で訴えてくるミアに、ルカスは鳥肌が立つほどの衝撃を受けてしまったのでした。
その後、ミアは取り巻きたちと出掛けていき…残ったルカスとアドルフ。
アドルフはルカスの説得が失敗し、途方に暮れていました。
ルカスとしてはツェツィーリアを手に入れたいわけですから、第二王子とミアがくっついてくれるのは都合が良いのですが、そうなるとアドルフや伯爵家にとっては辛い展開が待っていることでしょう。
そこでルカスは、公爵家であるルカスの家の権力を使って、ミアを切り捨てるかわりに伯爵家に咎めがいかないよう裏で手を回し、その計画にアドルフを巻き込むことにしました。
アドルフに計画を話すと、苦渋の決断で了承し、父親にも話しておくとのこと。
しかしこの計画には王家も巻き込まなければいけません。
そのためルカスは後日、王太子と謁見しました。
王太子はルカスが謁見を希望した理由に心当たりがあるようで、第二王子のことか? と単刀直入に聞いてきました。
王家側でも第二王子とミアの件について検討がされており、ツェツィーリアの家の体裁もあるので、第二王子との婚約は破棄されるが王子妃候補としての立場はそのまま保持されるとのことでした。
それを聞き、王太子の前で不遜な笑みを浮かべるルカス。
それを見た王太子は、叛意を疑われてもおかしくない態度だと警告しました。
実はルカスの母親が現王の妹なので、ルカスは王位継承権を持っていたのです。
次男だからと自ら騎士の道を志して今に至りますが、その気になれば王子になれるんですね。
王太子との謁見を終えたルカスは、この先の展開に思いを馳せました。
第二王子は間違いなく婚約破棄をツェツィーリアに宣言するでしょう。
注意すべきは頭の良い宰相家のトーマスであり、彼が婚約破棄後のツェツィーリアに何をするのか分かりません。愛するミアが傷つかないように、一度は第二王子と婚約していたツェツィーリアを遠くにやってしまうかもしれないのです。
それを危惧したルカスは、ふと思いつきました。
ミアをトーマスに泣きつかせようと。
そうすればひどい目には合わないのではないかと。
それが裏目に出るとはこの時のルカスは思いもしませんでした。
そして時間軸は現在に戻り…
ベッドの上ですやすやと寝ているツェツィーリア。
そんなツェツィーリアに軽くキスをするルカス。
まさかミアが娼館に送るようトーマスに泣きつくなんて、女は見た目じゃわからないものだと考えていると、ドアからノックの音がしました。
ルカスが声をかけると入ってきたのは彼の部下のフィンでした。
フィンは部屋の片づけを済ませると、下で待っていると告げて出ていきます。
ルカスは寝ているツェツィーリアを起こさないように抱え上げ、その軽さに驚きつつも、その寝顔に癒されるのでした。
どうやら、ツェツィーリアが娼館に送られたのはミアとトーマスの策略だったようです。
王家やルカスはまさかこんな事態になっているとは思いもしなかったのでしょうね。
それならとっとと助けてくれても良かったのに…。
まぁルカスとしては結果的には喜ばしいことになったので、よかったのでしょうね。
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