こちらの記事ではマーガレットコミックスDIGITAL『綺羅星キャンパーー先生、キスでさらって。ー』(美中)1話のネタバレを含むあらすじと感想を紹介します。
織原紫陽花は、19歳のフリーター。
自動車免許を取得するため、瀬戸内自動車学校で綾野皐月(30)♂から指導を受けていました。
一見美人な紫陽花ですが、若くして祖母の介護を行うヤングケアラーであると言う噂が立っていました。
綺羅星キャンパーー先生、キスでさらって。ー【1話あらすじ】
噂は本当で、紫陽花は、祖母の介護に追われる毎日を過ごしていました。
車校には通えているものの、寝不足でミスが多い紫陽花を皐月は心配していました。
綺羅星キャンパーー先生、キスでさらって。ー【1話のネタバレと感想】
皐月が送迎するバスに乗る紫陽花。
バスの中には、皐月と紫陽花しかいません。
紫陽花は、バスの窓にもたれ掛かりながら、帰りたくない気持ちになってしまうのでした。
ヤングケアラーの紫陽花にとって、車校で過ごす時間は、介護のことを考えなくても良い、数少ない息抜きの時間になっているのかもしれませんね。
紫陽花の母は、介護に疲れ、家を出て行ってしまったようです。
父と祖母と紫陽花の3人暮らしで、父親はあまり家にはいないようなので、紫陽花の負担はとても大きいことでしょう。
バスの中では、ラジオが流れていました。
近くで、誘拐事件が起きたというニュースが入ってきました。
皐月が気をつけて帰るように紫陽花に話すと、「羨ましい」と答えるのでした。
それだけ家に帰りたくないということなのでしょう。
とても悲しい気持ちになりました。
これは漫画の世界でだけの話ではなく、紫陽花のようなヤングケアラーは、実在します。
ヤングケアラーに負担が大きくならないように、助け合いの仕組みがあれば良いのですが…
紫陽花を見ていると、この世は非情だなと感じます。
紫陽花が帰ると、寝たきりの祖母しか家にいませんでした。
紫陽花は、父親は、飲み屋かパチンコへ行ったのだろうと予想していました。
父親は、紫陽花に介護を押し付けて、自分勝手に過ごしているようですね…。
許せません。
家では、祖母が寝たきりになりながらも、ずっと助けを求めていて、とても怖かったです。
紫陽花は祖母の声を聞きながら、自分も遠くへ逃げたい、一生このままでいたくないと思うのでした。
次の日も紫陽花は車校へ行きました。
皐月が教官として隣に乗り、指導します。
免許を取ったらどこへでも行けるから頑張れと話す皐月ですが、そんな皐月に苛立ち、紫陽花は怒りをぶつけます。
今の自分を助けてくれるわけでもないのに、と。
しかし、紫陽花は今の自分の現状を周りに知られるのが恥ずかしいと思っていて、本気で助けてもらおうと思っていないことを皐月は指摘しました。
そして、皐月は、紫陽花を助けたいから、助けて欲しい時は、自分から発信しなさいと話すのでした。
皐月は、クールに見えて意外と熱血で心優しい人だと感じました。
徐々に紫陽花が皐月に心を開いていくと良いなと思いました。
嬉しい気持ちになる紫陽花。
それが帰宅した途端、一変しました。
父親が帰っていて、早く家のことをしろと紫陽花を急かし、暴力を振るうのでした。
紫陽花はそんな父親に、母親が出て行ったのは父親のせいだと怒り、自分も家を飛び出しました。
「誰か助けて」と外で叫ぶ紫陽花を偶然側を通りかかった皐月が見つけます。
皐月は、自分の車に紫陽花を乗せて、家へ送ると提案しましたが、紫陽花はそれを拒否し、車の中で暴れました。
そして、「自分をさらって欲しい」「助けてほしい」と皐月にお願いするのでした。
そんな紫陽花と誰かの姿が重なったようで、皐月はすぐに「自分が助ける」と、紫陽花の手を握るのでした。
夜、先生と車の中で2人っきりという、ドキドキする展開で終わってしまいました。
このまま皐月は紫陽花の要望通り、紫陽花を連れ去ってしまうのでしょうか。
紫陽花の現状が少しでも緩和することを願います。
次回の展開が楽しみです。
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